2017/04/07

茂木陽一写真集

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今年の2月19日に2冊目の写真集を出した。毎年出す予定が1冊目から2年もかかってしまった。遅れた理由は超多忙なのと、今回はGTがメインなので、ポイント数、写真枚数ともに多すぎて選択と編集に長い時間を要した。
俺がルアーでGTをやり始めたのは1991年からである。それまでは磯釣り師だった。沖縄や小笠原の磯で大型のハタやイソマグロ、GTを狙っていた。遠征費用をねん出するために贅沢は一切なし、食事も究極のダイエット食だった。体重は60キロにまで減り、ガリガリの痩せ男だった。
1993年からPEラインを使い始め、ジギングを中心に新しいポイントを次々と開拓していった。そして1994年からGTにもPEラインを使用、日本のソルトウオーターゲームが大きく変化した時代だった。
遠征はいつのまにか年に30回のペースになり、釣った魚の数も撮った写真の数も膨大なものとなった。
写真集を出そうと考え出したのは8年くらい前だ。そのころは自分の目標(魚のサイズ、釣り方)はほぼ達成していた。釣りにかける情熱も確実に冷め始めていた。そして俺の心の中で変化が起きた。夢を与える写真集を出したい。仲間との思い出を写真集に残したい。資源保護、資源管理に残りの人生を使いたい。そう思いはじめてからは写真を撮ることと、世界の資源管理を日本に伝えることが俺の遠征の目的となった。


そんな写真集の一部をここに公開します。

世界のGTポイントを35か所載せました。

茂木陽一世界を釣る2 Giant Trevally

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ここからは1冊目の写真集(2015年3月)

「茂木陽一世界を釣る1 世界のモンスターたち」

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茂木陽一世界を釣る2 Giant Trevally はプロショップMOGIもしくはアマゾンで購入できます。

プロショップMOGI
http://proshopmogi.com/

アマゾン
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XB5C66H


写真集1 「茂木陽一世界を釣る1 海のモンスターたち」は売り切れました。もし欲しい方がいたら茂木まで連絡ください。少数ですが、茂木が持ってます。


写真集3は来年出す予定です。世界の秘境(アマゾン、アフリカ、中央アジアなど)、そしてヒラマサとカジキとなります。






2014/06/10

湖底に沈む前に

俺の故郷に大きなダムが建てられる。

「八ツ場ダム」(これでヤンバダムと読む)

この計画が始まったのは60年以上も前のこと。昭和27年だから俺が生まれる2年前である。長年のダム建設反対運動、そして強酸性のため当時(1960年ごろ)の技術では建設は無理など、二転三転して、最初の工事着手は1994年まで遅れた。工事が始まって15年後の2009年に当時の前原国土交通省大臣が建設中止を表明。2年間工事は止まり、2011年に再び工事再開。完成予定はどんどん遅れて、現時点では2020年となっている。なんと計画から67年も経つことになる。始皇帝の兵馬俑やクフ王の世界最大ピラミッドより長い(笑)



実家(中之条)を早朝に出て、暮坂峠を抜けて、まずは野反湖へ
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連日の大雨で観光客は一人もいなかった。


帰りは長野原を回り、川原湯温泉へ

高いところに橋がいくつも架けられていた。
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これはダムが建てられると道路が湖に沈むので新たに高いところに建設されたのだ。


この下の橋は湖底に沈む。
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上空から撮った建設地。
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この古い鉄橋も道路も沈む。
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新たに建てられた不動大橋からの眺め。下の道路も鉄道も水田も5年後に沈む。
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不動大橋から上流方向を見る。この景色も5年後には大きく変わる。
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そして沈む温泉街へ

川原湯温泉。源頼朝が発見したという長い歴史を持つ温泉。
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すぐ上に橋が建設中。橋の名前はまだない。現在は仮称「湖面1号線」
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川原湯温泉は高いところに移転して「新川原湯温泉」となる。


そして旧川原湯温泉で最後まで営業しているのはこの1軒だけ。
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湯の名称は「王湯」源頼朝にちなんで命名?
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壁には、源頼朝の家紋である「ササリンドウ」。


300円払って露天風呂へ
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実は俺は10歳くらいの時に祖父に連れられて、この温泉に入っている。人生で最初に入った温泉なのだ。


温泉には親子3人が入っていた。

俺「写真を撮っていいですか」

お父さん「どうぞどうぞ、私も撮りたかったんです」

二人でカシャカシャ撮りました。
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俺が入った時も、この子供たちくらいの年齢。この子供もこのお風呂に入ったのはずっと記憶に残るだろう。

ちなみにこの「王湯」の営業は今月いっぱいです。移転先で7月から営業再開だそうです。


この郵便局も沈みます。
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川原湯温泉駅。この駅も沈みます。いま、高いところに「新川原湯温泉駅」を建設中。
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ちょうど列車が来た。鉄道マニアらしい人が2人、写真を撮ってました。
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沈む国道145号線を走ってダム建設予定地へ

この鉄橋も道路も沈みます。
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ここがダム建設予定地。名勝「吾妻渓谷」の上流側です。狭い谷のところです。
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建設中の湖面1号線大橋(仮称)と移転先の新川原湯温泉。工事を急ピッチでやってました。
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すでにいくつかの旅館は移転先で営業してました。創業352年の山木館は昨年9月に新装オープンしています。

山木館
http://yamakikan.jp/


中之条に戻って「Tumuji」へ
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最近建てられたおしゃれな空間です。

Tumuji
http://tsu-mu-ji.com/

つむじとは(サイトから抜粋)

「ぐるぐるぐるぐる、頭の真ん中、つむじはアイデアの出るところ。
みんなのつむじが集まって、大きなつむじ風をまきおこす。

つくる が集まる場所「つむじ」には、であう、つながる、うまれる、つたえる、が体験できるコンテンツが盛りだくさん。

中之条の文化やものづくりが体験できるワークショップをはじめ、地域の方々が持ち寄った新鮮野菜や珍しい品々が並ぶ「ぷらっと青空市」など、「つむじ」のイベントはみんなが参加してくれることでもっとおもしろくなります。
四万の温泉を気軽に愉しめる足湯「ゆさんだむしぇ」や、芝生の「お祭り広場」は、みんなの出会いがうまれる場所。

ぷらっと寄って、集まって、みんなで「つむじ」をたのしもう!!」


こんな建物です。
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ここのカフェでランチタイム。「豆入りキーマカレー」をいただいた。とっても美味しかったです。
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中之条では2007年から2年に1回、大きなイベントが開催されている。これはそのイベントを写真集にしたもの。
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イベントの名称は「中之条ビエンナーレ」

100人以上のアーティストが集まり、中之条の古い民家や木造校舎、温泉街、Tumujiなど、町全体が美術館のようになるイベント。若者からお年寄りまでたくさんの人がボランティアとして手伝います。

2007年の第1回は48000人の来場者、2013年の第4回は33万人が訪れたそうです。人口17000人の町が一気に賑やかになります。

中之条ビエンナーレ公式サイト
http://nakanojo-biennale.com/

2015年は9月12日から1か月間開催されます。


Tumujiの中を歩く
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鳥追い祭り。なんと400年以上も続いている伝統行事。
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Tumujiの中心部。ここでコンサートなどが開催される。
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俺の出た小学校。建物は変わってるけど、来年で廃校になります。
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明治6年創立だから142歳です。俺が通っていたころは全校生徒数は400人以上いました。今は76人です。1年生は7人しかいません。寂しいけど、これが現実です。どんどん小さくなる日本・・・


俺の実家に建つ樹齢250年(俺が子供のころ200歳以上と教えられた)のシダレザクラ
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変わってないのはこのシダレザクラと山々の景色かな。


毎月送られてくる俺の従兄が編集している会報「月刊敬道いとこ会」
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これは今年の1月の会報です。

俺の実家がチームを結成して「中之条まちなか5時間リレーマラソン」に参加して209チーム中59位になったというお知らせです。

中之条まちなか5時間リレーマラソン
http://www.town.nakanojo.gunma.jp/machi5/



編集人の従兄が言うには

「会報を送って返事が一度もないのは陽一だけだ!」

と言ってるそうです(-_-;)
2014/02/06

ジム安らかに・その3

2008年1月

このときはタベウニ島に行きました。

ジム72歳になりました。

釣りはまだ現役です。
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今夜の宴会用をゲット!
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またまたヒット!
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おっ、今度はGTだ!
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お見事!素晴らしいファイトでした。
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日本の若者も頑張ってます(笑)
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ジム連続キャッチ!
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このときのレポート
http://grouperboys.web.fc2.com/08report_a/taveuni0801/tave_a.htm



2009年1月

ジム73歳


ジムの自宅です。この裏にオフィスがあります。アングラー用のゲストハウスは坂を100メートルくらい下ったところにあります。目の前は海です。
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大きくなってビックリ。15歳になった末っ子のカジです。初めて会ったときは5歳でした。
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このときは少しライトなGTタックルをプレゼントしました。
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アラナは17歳。び~るだ~さん鼻の下が・・・
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日本の長老も頑張った。
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まだまだ現役船長でもありました。
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プレゼントのタックルで釣り開始。
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体力的にもそろそろ限界を感じさせるファイトでした。
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でも経験を生かして何とかキャッチ!
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この写真がジムの最後のGTとなりました。

このときのレポート
http://grouperboys.web.fc2.com/09report_a/0901fiji/fi_a.htm




2012年2月

ジム75歳になりました。

目は白内障、そしてパーキンソン病も進行してました。
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もう100回以上やったカバパーティ。
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塚ちゃんの頭も進行してました(笑)
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船に乗ることはありませんでした。

でも戻ってくると出迎えに来てました。
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ジムが最後に制作した本と、息子のコンラッドが最初に制作した本です。
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仕事は完全にコンラッドに引き継がれていました。


ジムが出した写真集です。合計30冊以上出しました。
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この日は俺がソバを作った。
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ジムはソバが大好きです。
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パーキンソン病が進行した震えの止まらない手で一生懸命食べてました。
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ジムから手作りルアーをいただいた。
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明日はこのルアーでGTを釣ってジムを喜ばせることにしました。


かなり渋い日で苦戦したけど

釣りました。
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この日は渋くて、全員でこの1匹だけでした。
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俺以外は日本製のちゃんとしたルアーを投げてました。なんとジムのルアーがメイドインジャパンに勝った!


このときの動画です。息子のコンラッドがアップしてくれました。俺がジムルアーと吠えてます。




ハウスに戻ってジムに報告すると大喜びでした。

記念にサインを
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さらに2本もいただきました。
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これでトカラのGTを釣れと言われましたが(-_-;)


憧れのジムに会えて感激の日本の大船長はカバを容器ごと飲んでました。
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これにはジムもビックリ!

このときのレポート

前半組
http://uminchumogi.blog111.fc2.com/blog-entry-202.html

後半組
http://uminchumogi.blog111.fc2.com/blog-entry-206.html




2013年12月24日

ジムが他界しました。

77歳でした。


ジムにいただいた写真集、ほら貝、ルアー・・・
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ジムは自宅近くのヒンズー墓地に埋葬されまた。火葬されてジムが愛した周辺の海に散骨もされたそうです。コンラッドが言うには茂木さん用に遺灰は少し残してあるそうです。


4月上旬にジムのルアーを持ってフィジーに行ってきます。最後のフィジーとなるでしょう。