2008/07/19

2度目の挑戦

NZマグロ1
昨年8月、ニュージーランド南島の巨大クロマグロに挑んだ。あれから1年が経とうとしている。
昨年の釣行記
前半組 http://grouperboys.web.fc2.com/07report_a/0708grey_1/grey_a.htm

後半組 http://grouperboys.web.fc2.com/07report_a/0708grey_2/grey_a.htm

結果は2グループ、10日間チャーターしてミナミマグロ船長推定142キロ1匹(中村豪)、クロマグロ船長推定182キロ1匹(石井幹雄)だった。石井さんのクロマグロは全長実測254センチあった。これは日本近海なら250キロクラスのマグロと同じ全長だ。
また南半球にはクロマグロはいないと思っている第一人者が多い。ところがDNA鑑定の結果、ニュージーランド南島で釣れるクロマグロは日本のマグロと同じということがわかった。太平洋のクロマグロの産卵海域は台湾東方沖から九州、南本州にかけてであり、近海で幼年期を過ごし、成長するにつれて遠くまで回遊するらしい。ニュージーランド南島で釣れるクロマグロは小さくて170キロくらいある。それより小さいマグロはまず釣れない。その原因は赤道を越えて南半球まで来る。そのとき水温の高い赤道付近では深海を通過する。そのためには大きなマグロでないと体力がないので通過できない。そんなことでニュージーランドで釣れるクロマグロはほとんどが200キロ以上もあるのだ。

そんなことでやはりクロマグロは釣りの最高のターゲットだと思う。同じくらいの大きさのカジキは俺のクラブ内でもスピニングタックルでたくさんキャッチされている。ところがクロマグロというと100キロはスピニングではまだ誰も上げてない(ヒットは多数あり、交代してのキャッチは報告されている)。

俺の今まで一番の大物は2000年に奄美大島でジギングで釣った推定250キロ以上のハンマーヘッドである。ファイティングタイムは4時間15分。最後までスタンディングでやった。船べりまで浮いてきてサメと確認したときに同行者に大物のパワーを経験させようとロッドを渡したが、その本人は5分も経たないうちに根を上げていた。ギャフを3本かけて4人がかりで引きずり上げようとしたが、重すぎて首のところまでしか水面から上げられず、諦めてそのままリリースした。4人で首までしか上がらないのだから300キロ以上あったかもしれない。
NZマグロ2

先月インドネシアに行ったとき、友人に「茂木さんが一番釣りたい魚はなんですか?」と聞かれた。俺は「交代するような魚に出会いたい」と答えた。今まで自分がギブアップする魚に出会ったことがない。海にはそんな人間の力ではどうにもならない魚がいっぱいいるはずだ。そんな魚と一度でいいからファイトしてみたい。

1年越しに挑戦するニュージーランドのクロマグロ。今からワクワクしている。リールはケンマツウラ50S2台。替えスプール2個。ティアグラ50W・LRS1台。ロッドも特注で2本。ラインはPE10号1000メートルと12号800メートル。リーダーはナイロン240ポンドもしくは200ポンドを25メートル。ハリスはフロロの150号5メートル。500LBのクランキングリーダーも用意した。フックはがまかつのサークルフック11/0とオーナーのスーパームツ35号と40号。ハーネスはブラックマジックのスタンディング用。スナップスイベルは500ポンド用。予備のライン5400メートル。

リールのドラグはストライクポジションが12キロ。ファイティングドラグが22キロである。それを交代しないでスタンディングでやるのだ。昨年は後半組の桑原君が3時間やったのが最長だった。クルーも「ビッグ!」と言ってたが、あと少しというところでラインブレイクだった。桑原君のほうはまだまだ余裕で、あと5時間くらいでもできそうだったが。

ジャンケンで順番を決めたので前半組は最初の1人しかファイトができなかった。2番目以降はマグロがヒットせず、何もしないで帰国した。自然相手、しかも最強のターゲット「クロマグロ」である。そんな簡単には釣れないのだ。そして多くの者が再びチャレンジする。

船は2週間チャーターした。同行者は前後半で計9名。

2年前最初にこの話を聞いてすぐに釣行計画を立てた。

早くも2年が経った。

準備は整った。
2008/07/11

種子島のGTに初挑戦

ロケット

最近話題の種子島のGTに初めて挑んだ。結果は5人で12匹キャッチと上出来だった。GTのバイトも船べりで出たり、全身水面から飛び出て来たりと国内のGTとは思えないような高い活性だった。

実は種子島のGTは昨年の6月ごろ宮崎の古賀さんから聞かされていた。「こんなところがあるのですが、一度行ってみたらどうですか」と。しかし昨年は忙しくて断念。そして昨年の暮れに予約して今回の釣行となった。古賀さんは昨年7月中旬に1人で挑戦して実測51キロのGTを頭に3匹のGTをキャッチしたと報告があった。59歳にして51キロは素晴らしいことである。種子島の民宿「島崎」とはグレ釣りをしていたころからで20年以上のお付き合いだそうだ。そのときに息子の克也君は古賀さんにFGノットを教えていただいたそうだ。

どんなところかわからないので、ライトなGTロッドを1本、ミディアムクラスを1本、それと宴会用の魚を釣るためにライトジギングロッドを1本、計3本を持ち込んだ。

いつもはほとんど釣りをしない俺だが、種子島は初めてなのでみんなの邪魔にならないように胴の間に入ってキャスティングをやった。智美丸は5人は充分に投げられるスペースがあった。俺が投げるというので同行の者は驚いていた(笑)

ポイントは浅くて起伏の激しいところが多く、かなり強引なファイトを求められた。そんな中でDJ83MH+PE8号で32キロ(ファイティングタイム2分)、TUNA87+PE6号で33キロ(ファイティングタイム3分)、それと13キロの3本を釣った。ルアーはGT-γ160とブルーフィッシュだった。
種子島のGT


おまけでライトジギングで5.4キロのバラハタを釣った。こんなサイズのバラハタはもう10年以上見たことがない。ちなみにJGFAの日本記録は5キロである。

同行の者も全員キャッチできて大満足の遠征だった。オーナーの島崎さんも素晴らしい人柄で毎日遅くまで意気投合、芋焼酎をしこたま飲んだ。同行者に「そろそろ寝ませんか」と毎日注意されてしまいましたが。

若船長の克也君も船上での動きも早く、釣りもどんどん上達していて将来が楽しみである。

初GTの動画はここ
2008/07/07

59歳が釣るGT40キロオーバー!

59歳が釣るGT船上実測40キロ!

今月で59歳になる阿慈知(ニックネーム:オオサンショウウオ)さんが奄美大島で40キロのGTをキャッチ!
本人にとって今年3匹目の40キロオーバーです。まだGT歴は1年半ですが、釣ったGTは早くも150匹を超えました。3月27日にビッグディッパーで42キロ。GWにクリスマス島で40キロ。そして今回ウッキー艇で40キロです。フィジー、豪州ジュエルリーフ、タベウニ、モルジブ、セイシェル、クリスマス、奄美、トカラとGTに挑み続けています。何でも一生懸命頑張る人で水泳、スキー、ハンドボールで国体出場の経験があります。
1年半のGT歴でこんな素晴らしい、余裕のあるファイトができるのは努力の成果だと思います。

同行の石井さん(暴走親父)も翌日23キロを軽々キャッチ。58歳です。昨年は全長実測254センチのクロマグロをスタンディングで交代しないで1人で上げました。
2人ともいたって健康で体力もとても50代後半とは思えません。飛距離、ファイト、情熱、どれをとっても青年そのものです。

宮崎に古賀さんという人もいます。昨年59歳で実測51キロのGTをキャッチしました。この方もスーパー中年アングラーです。

釣りってスポーツですね。

3人の大先輩様。これからも頑張って我々の目標でいてください。