2011/08/29

想定外!カナダP.E.Iの巨大クロマグロ⑤

この海域はミニマム300キロ!
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かつては分類上で太平洋と大西洋のクロマグロは同種として扱われてきたが、近年の調査により最近は亜種、もしくは別種として扱われるようになった。

大西洋クロマグロ(ウィキペディアより抜粋)
成魚は最大で全長458cm・体重680kgの記録がある。太平洋産のクロマグロよりも大きく、大型魚が多いマグロ類の中でも最大種である。

本種とクロマグロは、マグロ属の中で最も胸鰭が短く、第二背鰭に届かない点で他種と区別できる。嘗てこの2種は同種とされていたが、分布が連続しないこと、鰓耙数が異なること(クロマグロ32-39、タイセイヨウクロマグロ34-43)、タイセイヨウクロマグロは体腔背壁の筋肉が腹腔内に出るがクロマグロは出ないことなどから、亜種または別種とする見解が登場した。

俺が別サイトで調べた中には卵の大きさの違いというのもあった。大西洋クロマグロの卵は太平洋クロマグロの卵よりかなり小さいらしい。


太平洋クロマグロの資源管理を調べていて興味深いサイトを発見した。
http://www.oprt.or.jp/pdf/20110720.pdf

今年の7月に米国ラホヤ市で開催されたIATTC(全米熱帯マグロ類委員会)の様子だが、太平洋クロマグロの規制処置が提案されたがメキシコの一方的な反対で否決された。ここで気になったのはそのメキシコのクロマグロを買っているのが日本だという事実である。

まして日本国内のクロマグロ漁はほとんど野放し状態。一番の問題である巻き網は獲り放題である。産卵期であろうと根こそぎ網で獲っている。国内の管理もまるっきり出来てない。世界中のクロマグロを買いあさっている。

それなのにメキシコに「規制を受け入れろ」と言ったそうだ。

よく言えたもんである。


まずは世界のクロマグロの8割を買占め消費している日本が資源管理を徹底すべきである。
でなければ、どの国も言うことを聞かないだろう。
メキシコ産のクロマグロを買わないという断固たる姿勢も必要だ。

5年前の話だが、ミナミマグロに関しても、ちゃんと正確に市場調査をしろとオーストラリアに注意されて調査した結果、今までの報告がまったく出鱈目だったことが判明したことがあった。
勝川氏のサイト
http://katukawa.com/?p=147



話を本題に戻して

後半組3日目

釣りの時間はかなり短いので空いている時間にノットのテストをした。

Q太郎のFGノットは新作なのにマグロを釣った後のビルダーのFGノットに完敗だった。オオサンショウウオのノットもビルダーに完封負け。
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ちなみに屑弁はノットができない(爆)

その屑弁が今日のトップバッターだ。
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ニュージーランドに3年連続で挑んだだけあってかなり落ち着いたファイト
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終始、腰が低く、マグロに強いプレッシャーをかけ続けた。
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2時間半後くらいからクルーがちょっとだけスプールを抑えることがあったが(時間が長引いたからだろう)ほとんど単独でマグロを浮かせた。

2時間48分でキャッチ!

重さはなんと900ポンド(推定)!!!
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※重量に関しては、最初同船者の一人が385キロと言いましたが、ランディングしたトニー船長の弟が900ポンド(408キロ)と言ったので、それを採用しています。

おめでとう!
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※少しだけフォローがありました。でも自分からフォローをお願いしたわけではありません。クルーがリリース後の生存を心配して短時間で上げるために協力しました。

※長時間ファイトはリリース後の生存率が下がるというデータがある。
詳細はその1を参照
http://uminchumogi.blog111.fc2.com/blog-entry-163.html


屑弁の巨大マグロ釣り教室(^^)


続いて料理教室(笑)
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材料は餌用のサバです。
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水と醤油だけで煮ます。
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うええ食えね(爆)
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でも大人気でした(^^)
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かなり飢えてたからね(笑)

午後はお土産屋さんへ
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新婚のQ太郎が真剣でした。
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MUSSEL貝のトレーナー
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このあたりの名産品だからね。

ノースレイクの有名なレストランへ
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Sandstone Restrurant
http://www.sandstonerestaurant.ca/history.php
ヒストリーにマグロ釣りのこと書いてあります。

ここでマグロの自慢をしても無駄だよ。

俺が300キロのマグロの写真をウエートレスに自慢げに見せた。
俺「こんなの釣ったよ」
ウエートレス「マグロですね」

全然驚いてなかった。

日本の女性に20センチのアジ見せたようなもんか(爆)


4日目

そして再びオオサンショウウオの出番となった。

屑弁だとマグロがすぐに集まってくるのに、オオサンショウウオだといつもマグロいなくなります。

殺気強すぎ?

ちなみに屑弁は殺気0です(笑)

日が沈んでからやっとヒット
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1時間半くらいでマグロは船べりに

リーダーを掴み

あと一歩まで寄せたのだが・・・
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マグロの必死の抵抗にあい、ハリスを離してしまった。

一度取り損ねると2度と寄ってこないマグロがいる。船に近づくと危険だということを学習してしまうのだ。

このマグロはそういうタイプだった。

延々と寄らない、辛い苦しいファイトが続いた。

頭も首も汗でびっしょり
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途中から声も出なくなり、我々の声も聞こえてないようだった。

闘争本能だけでファイトを続けていた。
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夜も10時を過ぎたので、これ以上のファイトは危険と判断したクルーが走りを止めるために頻繁にスプールを触るようになり、残り15メートルくらいに寄ったときリーダーを掴んだ。
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2時間59分、ようやく船べりに姿を見せた。
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62歳、凄い本能を見せていただいた。
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船長推定370キロ!


予想通り、俺が途中で言ったことはすべて覚えてなかった(笑)

リーダーをカットしてリリース
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おめでとう!
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※これは単独ファイトではありません。最後はクルーが15メートルくらい手前からリーダーを掴みました。その前にも何度もクルーがスプールに触れてます。でも自分からフォローをお願いしたわけではありません。クルーがリリース後の生存を心配して短時間で上げるために協力しました。

これはP.E.Iで見たアメリカの国鳥「Bald Eagle」
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プリンスエドワード島がすっかり好きになってしまった俺は帰国後写真集を購入

吉村和敏さんです。素晴らしい写真に感動です。
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来年も8月に行きます!

すでに巨大マグロ90分でキャッチ!プロジェクトは始動しています。

チャレンジャー募集!



終わり


PS.5日目に全員キャッチしたので、どこかの釣具屋親父が挑みました。結果はリールの使用ミスで3秒で終了です。本人「穴があったら入りたい」
2011/08/27

想定外!カナダP.E.Iの巨大クロマグロ④

800メートル巻いてあるPEラインが・・・
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後半のラインシステムはこのようにした。

ケンマツ50
バッキングPE10号(サンラインPEジガー8HG)800メートル+ナイロン240ポンド(サンライン・ビッグゲームショックリーダー)50メートル+フロロ100号(マンユウ)3メートル

ケンマツ80
ナイロン150lb(※JINKAI50号)600メートル+フロロ100号(マンユウ)3メートル

※JINKAI=日本製で神海という商品名で主に漁業者用に販売されている。マグロの漁師さんは神海以外は使わないという人が多い。トローリング界で世界的に有名なラス・ヘンズリーもJINKAIの愛用者である。
神海(JINKAI)の製造元は双樹化学工業。

ナイロンとフロロの接続にヘビースイベル(強度380lb)を使った。ヘビースイベルがロッドのガイドを壊すかもしれないのでフロロの部分を3メートルと短くしてガイドに入れないように注意した。後半組の仕掛けはすべてトニー船長に作っていただいた。スイベルを使うことで糸撚れがほとんど回避できることも後でわかった。
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IGFAルールは無視である。130ポンドラインで90分以内に上げるのはまず不可能なのである。現地の船も150ポンド以上が巻いてあった。
※現地では90分以上かかるとリリース後の死亡率が高くなるという研究報告から短時間で上げるタックルを推奨している。

50もすべてナイロンを巻きたいが、それだと400メートルしか巻けない。それでは不安なのでPE10号をバッキングにした。

ナイロンを使うことでショックを吸収できるのでロッドやリールのトラブルは減るだろう。そして強いウォータープレッシャーがかかるのでマグロはかなり辛いはずだ。

ロッドもBB54sgのプロトをメインで使った。ノーマルに補強が加えられている。
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後半組トップバッターはQ太郎を指名した。まずは確実にキャッチしてゆとりを持ちたかった。

リールはケンマツ80でナイロン150ポンド(JINKAI)が巻かれている。リールはナイロンと相性の良いローラーガイド使用のスタンドアップロッド。PEだと滑りが良すぎるのでローラーが空回りしたり、ラインが細いのでガイドの隙間に食い込んでしまったりするのだ。
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逆にsicガイドはPEとは相性が良いが、ナイロンとはあまりよくない。高負荷、高速に対してガイドとの摩擦が大きく、ラインの抜けがスムーズでない。だからローラーガイドを使うのである。

Q太郎なので、周りもリラックスして観戦。
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終始無難なファイトだった。そして2時間15分でリーダーを掴んだ。
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フックはがっちりとカンヌキに掛かっていた。
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船長推定850ポンド(386キロ)。
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これもまた素早いリリースでQ太郎が写ってない。

おめでとう!
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ディナーは行きつけのブルーフィンで。
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ここでは生きたロブスターを出してくれる。今日のはいつもよりデカいぞ。
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出来上がると赤くなるのはイセエビやタラバガニと同じだ。
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この1匹は食べがいがあった。

帰国後、痛風に苦しむことに・・・


2日目

なかなかヒットしなかった。前半組に比べてかなり渋い。

ようやくヒットしたらアザラシ(^^;

ニュージーのアシカよりかなり大きいのでパワーが全然違う。でも魚じゃないので苦しくなると顔を出して呼吸をする。

10分以上かけてリーダーを手繰り寄せてカットした。でも魚と違って痛覚があるから痛かっただろうな。

そういえばイルカは痛覚があるからヒットしたら簡単に寄ってくるという話は嘘です。俺は4年くらい前に石垣島のパヤオでイルカとファイトしたけど1時間経っても元気に抵抗してました。そして途中から2頭のイルカが両側からサンドイッチのように支えて3頭になってしまった。1頭が100キロくらいだから300キロかな。PE4号では最後まで寄ってこなかったです。


そしてやっと本命がヒットした。
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ヒットしたポイントは水深25メートル。

普通なら深いほうへ走るのだが、このマグロは浅いほうへ少しずつ移動していった。

水深18メートル

俺「このままじゃテトラポットに潜っちゃうぞ」「このまま港に入ってくれたら帰りは楽だな」

あと港まで2キロもない。

45分でランディング。最後はほとんど抵抗しなかった。汽水域に近いから水中の酸素が少ないのか。それとも浅いので自由に泳げなかったのか。今までで一番元気のないマグロだった。
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いやいや、常にプレッシャーをかけ続けたビルダーのテクニックかもね。

船長推定950ポンド!

なんと431キロ!

おそらく日本人(漁師さんを除く)が釣りあげた最高記録だろう。
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おめでとう!
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ロッド:カーペンター・ブラックビースト54sg(プロトタイプ)
リール:ケンマツ50
ライン:サンラインPEジガー8HG10号800メートル
ショックアブソーバー用のリーダー:サンライン・ビッグゲームリーダー240lb50メートル
リーダー:マンユウ100号(3メートル)
フック:マスタッド12/0
ファイティングタイム:45分



3日目

そして3人目はスーパー還暦「オオサンショウウオ」だ。

やはり渋くて日中はヒットなし。

夕方の7時過ぎにヒット

ニシン漁の網を巻くようにラインが出て行った。

網を外さないと船で追うことができない。

その間にもラインはどんどん出ていく。

もう残りは50メートルもない。
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ようやく網を外すことに成功して船の追撃が始まった。

まだ余裕の還暦親父
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周りもおどけている。
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ところが

500メートルも回収したころから

無口になった。

何とか立ってます。
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初めて見たね。親父のこんな顔は(笑)
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ようやくPEをすべて回収。あとナイロンが50メートルだ。
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気合を入れて一気に巻こうとしたとき・・・

プツン

先端で切れてしまった。切り口からして歯で切ったらしい。

▼■○×△◇■!!!
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八丸式だったなら切れなかっただろう。
(後半組はトニー船長作製)


最終回その5へ続く
2011/08/26

想定外!カナダP.E.Iの巨大クロマグロ③

モンスターとの戦いは続く・・・
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5日目突入

ファイト開始

4時間13分後

またまたトラブル発生で終了

想定外のスピードと、伸びの無いPEラインなのでダイレクトに衝撃が伝わる、PEラインは細くて水切れが良いのでウォータープレッシャーがほとんどかからない・・・etc

帰国後、ビデオを確認したが、泳ぐスピードはニュージーランドや玄海灘のマグロと比べてけた違いに速かった。

浅いから比較的簡単にキャッチできるという予想は根底から覆された。

浅いから水圧がかからない。そして横方向へ何度も反転しながら猛スピードで泳ぐ。

それに対処する方法は少しずつわかってきた。

ただし推奨するファイティングタイム90分以内のランディングは絶望的に感じる。

まずロッドのパワー不足である。これは今回はどうにもならない。

リールのトラブルはナイロンラインを長めに入れることで解決できるかもしれない。



そんな中でドンパリがファイト開始

ドラグレバーをマグロの動きに合わせて、強めたり、弱めたり、そんなファイトだった。
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ここまでに何度もトラブルを見ているのでトラウマ状態になり、ドラグを強くすることがなかなかできないのだ。

そして2時間後の夜9時ごろ、辺りが暗くなりファイト継続が難しいと判断して、残り15メートルからクルーがリーダーを掴んで手繰り寄せた。

なかなか寄ってこないので3人での綱引きとなった。

ところがマグロの最後の抵抗に270ポンドのリーダーが切れてしまった。
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そして6日目。前半組最終日である。

PEでは難しいと判断して船の常備品タックルを使ってみることにした。ラインはナイロン(JINKAI150ポンド)が巻いてあった。

アブデルの順番だ。
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ウォータープレッシャーとナイロンラインが伸びるのでマグロの動きはかなり穏やかだった。

開始30分後。マグロの動きはかなり鈍くなっていた。

ドラグをMAX(29キロ)に上げる。

ほとんど50メートル以内でのファイトだった。走ってもほとんどが30メートル以内に止まった。
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クルーがリーダーを掴んだ。
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強い抵抗をするので八丸も加わった。
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しかし、持ち切れず、再びファイトが始まった。
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2時間32分後。再びリーダーが入った。
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人間とマグロの綱引きである。正直一人ではほとんど勝てない。
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見物も来た。
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右に左に強い抵抗が続く。
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今回は人間の勝ち。
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サークルフックがカンヌキにがっちりと掛かっていた。
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リーダーをカットしてリリース。とにかく素早かった。
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おかげでアブデルが写っている写真は無し・・・

観衆もあまりの早いリリースにちょっと不満げ(笑)
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おめでとう!
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船長推定850ポンド(386キロ)だった。

ドラグは終了後に計測したら27キロ。

根性なしとみんなに言われていたアブデルの株が一気に上がった。


前半組が帰った日に緊急手配したリールが日本から届いた。

50が3台と80が1台である。
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ドラグ部分とパワーハンドル。
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後半の作戦は決まった。

80にはナイロンラインを巻く。50にはナイロンリーダーを長め(50メートル以上)に入れる。


その4へ続く
2011/08/25

想定外!カナダP.E.Iの巨大クロマグロ②

とりあえず・・・
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今回のフックとの結束部分は八丸が制作した。これは萩や壱岐の漁師さんが使っているのを八丸式にチューニングしたものである。ザイロンを使用していてマグロがヒットとすると伸びる仕掛けになっている。こうすることで歯で切られることはほとんどない。
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悪天候で1日だけ釣りが中止になった。

連日巨大マグロにやられまくりだったのでいい休養かもね。

プリンスエドワード島といえば赤毛のアンで日本ではかなり知られている。

訪れる観光客は女性が圧倒的に多い。男は女性の付き添いでくるくらいである。

そんな中、男4人で赤毛のアン巡りとなった(笑)

うん、可愛い♪
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赤毛のアンの家
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赤毛のアン?
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このヘアーは売ってました(笑)

アンの部屋
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アンの作者モンゴメリーのお墓
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モンゴメリーの生家に飾ってあった赤毛のアン人形
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他、モンゴメリーが住んでいた住居跡、祖父が暮らしていた郵便局、モンゴメリー博物館などなど一通り見てまわったけど、途中から車で降りて見学するのは俺だけになった(笑)


そして4日目

トップバッターは八丸。

この日の出発時、トニー船長から「海が時化て状況が変わっているかもしれないので、大きさに関わらず1匹目をキープします」と言われた。

八丸は責任重大となった。

自分へのプレッシャー、そして仲間の応援。

最初から全神経を使ったファイトだった。
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右に左にととにかくよく暴れるマグロだった。

ところが1時間くらいたったときから重いだけになった。海底の網でも引っかけたようにとにかく重かった。ドラグ25キロでもずるずると滑るような重さである。

そして30分後リーダーが尻尾に絡んだまま上がってきた。秘技尻尾掛けという高度な技だとか(笑)

ファイティングタイムは1時間33分。
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マグロは尻尾から引っ張られると気絶状態になる。気絶されるとマグロは比重が重いので沈んでしまう。カジキなどはデスダイブと言って生きているより、死んだほうがファイトははるかに辛いのである。その証拠にこのマグロは海底の泥がたくさん付着していた。

我々は400キロオーバーをキープしたかったが、こればっかりは仕方ない。

トニー船長の今年1年分の割り当て(漁師1人につき1匹)はこれで終了となった。
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この海域では小さい部類だが、日本なら巨大マグロの部類である。
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マグロの扱いはニュージーランドよりはるかに手馴れていた。
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八丸にとって初の300キロオーバー
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ソウリスの港に水揚げされた(普段はノースレイク港)

正式計量は313キロ(689ポンド)
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チェーンソーで頭と鰭があっという間に落とされた。
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そして空輸で日本へ送られた。
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ケープコッドもそうだが、ここでも揚がったマグロはすべて日本へ送られる。

この日は1匹釣ったので釣りは終了である(1日1ファイトしかできない)
※1ファイト=すぐにラインブレイクしたのは含まない。

そういうことなので午後からニシンを投げてマグロと遊んだ。

魚探にはマグロがいっぱい映っていた。
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投げないで船べりにルアーを浮かべているだけである。
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ちなみにフックは外してます。掛かってもスピニングではまず取れないので。

出た!
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これは通りすぎでした。

今度は食った!
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リーダーがガイドに絡んでガイドが壊れた(^^;;;
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フックが付いてないので、ルアーはすぐに回収できました。

この日はマグロと1時間くらい遊んで終了となった。

とにかく半端でなくデカいし、数も多かった。


まだ時間があるので近くにある漁師博物館に行った。
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マグロ釣り、ロブスター、MUSSEL貝、いろんな漁の歴史が展示されてました。ロブスター(アメリカンロブスター、海ザリガニ)は最大で全長120センチにもなります。でも見たからに不味そうでした(笑)
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ディナーはシャーロットタウンの寿司屋に行った。
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まずまず合格です。
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でもマグロはキハダのようでした。クロマグロは日本へみんな送っちゃうんだろうね。


その3へ続く。
2011/08/23

想定外!カナダP.E.Iの巨大クロマグロ①

スタートから想定外の連続
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ニュージーランド南島の巨大マグロに4年連続で挑み、その経験を持ってカナダ東海岸の巨大マグロに挑んだ。ニュージーランドがアベレージ250キロなら、カナダは350キロ以上である。

結果は初日からトラブルの連続だった。ロッドが折れる、フックが折れる、リールが壊れる・・・

「想定外」

まさに想定外だった。


行き先はカナダのプリンスエドワード島。赤毛のアンで有名な島である。毎年たくさんの日本人観光客が訪れる。ただし釣りで行く人は皆無?
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7月にケープコッドで購入した雑誌には「カナダのクロマグロ」の記事が細かく書かれていた。
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ポップアップタグをマグロに付けてその生態はかなり解明されている。
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タグを打った後の生存率は96.6パーセントだそうだ。
ちなみにこのタグは50万円もするので日本の機関も学者もほとんど使っていない。
ニュージーランドのクロマグロもアメリカの研究機関がタグを毎年40本以上打ち、DNA鑑定をして生態が明らかになった。それは日本近海で育ったマグロがニュージーランドまで南下しているという新たに明らかにされた事実だった。
クロマグロ消費国ではないアメリカがここまで研究に力を入れていることは称賛しなければならない。日本は世界中のクロマグロを買って売って食べるだけの国なのである。

タックルは130ポンド以上を推奨している。
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その理由はタックルがライトだとファイティングタイムが長引くからである。ファイティングタイムが90分を超すとマグロの生存率が低くなるという研究結果が報告されている。

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西大西洋のクロマグロの産卵場はメキシコ湾。一部は大西洋を横断してヨーロッパ側まで回遊する。
※東大西洋のクロマグロは地中海が産卵場。
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アングラーには短時間で釣ることと船べりで素早いリリースを推奨している。
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この海域はクロマグロの世界記録も多く出ている。この写真のマグロはオールタックル世界記録の679キロ。
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そして挑戦が始まった。

1発目は開始5秒後にヒット。そして12分後にリールにトラブルが発生してラインブレイク。

2発目はドンパリが挑戦。昨年ニュージーランドで280キロをキャッチしている。
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1時間45分で推定320キロをキャッチ&リリース!
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しかし最後の土壇場でロッドが折れてしまった。残り3メートルだったので、とっさにリーダーを掴んでキャッチ。
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3発目は12/0のサークルフックが折れてしまった。
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そして4発目はまたまたリールのトラブルでラインブレイク。ドラグがロックしてしまうのだ。

5発目も船べりでロッドが折れた。

残り20メートルくらいだったので船長がショックアブソーバー用のナイロンリーダーを船の常備品タックルに結んで船べりまで寄せてリーダーの先端をカットしてリリース。
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ニュージーランドでは問題はなかったのだが・・・
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俺はスピニングで挑む予定だったが・・・
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スピニングでは90パーセント以上取れないと判断して挑戦は中止にした。
まして90分以内となると99パーセント以上不可能。


ここは浅い。水深は平均25~30メートルである。かなり沖に行っても40メートルしかない。浅いから横方向へ何度も高速でダッシュする。PEラインを使っているのでかなり強い衝撃がロッドとリールに伝わる。

そして27キロ以上のドラグでも船べり10メートル以内に頑として寄ってこないのだ。そんなファイトが2時間以上続き、最後はトラブル発生となってしまう。

さてどうしたらいいのやら。

全員で悩むことになった。



これは毎日船上で出たMUSSEL貝。P.E.Iの名物である。ムール貝に似ている思ったら、後日ムール貝とわかった。
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味は美味しい!の一言。毎日出されたが、毎日あっという間にみんなの胃袋に消えた。


ズタズタにされたあとに数々の賞を取っているという高級レストランに行った。
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アブデルのサラダだけど、野菜じゃないように見えますが・・・
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何と紙でした(爆)
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ちなみに料金は超高級でしたよ。


さて明日は釣れるかな?

その2へ続く(今回は5回まで)
2011/08/11

衝撃のカナダ巨大マグロ

船の回りは巨大マグロでいっぱい。
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日本でも100年前、いや50年前まではこのくらいマグロがいたのだろう。日本列島は南北に長く、複雑な地形で、しかも4つの海流に囲まれている。魚たちにとって世界最高の生息環境と言っていいだろう。

今回のカナダは衝撃だった。噂やYoutube、Facebookなどで凄いだろうということは事前にわかっていたが、実際に目にするとビックリしまくりだった。

サイズは小さくて250~300キロ。大きな奴は500キロくらいある。昨年10月には築地に530キロ(頭と尾をカットして内臓抜いた重量)という怪物サイズがこの海域から送られている。日本ではマグロで有名な大間でも430キロが過去最高である。

3年前にアメリカのマサチューセッツ州ケープコッドのマグロに初挑戦してからアメリカ東海岸のマグロに夢中になっている。今年の3月はノースカロライナ州のナグスヘッド沖で100キロオーバーのマグロがキャスティングとジギングで入れ食いとなる経験をした。そのとき同行の者がジギングで145キロ、キャスティングで135キロをキャッチした。

そして今回のカナダはそれらを遥かに上回るスケールだった。

ニシンをチャミングすると船の回りに大きなマグロが次々と現れる。
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圧巻の動画



カツオドリ、カモメもたくさん集まってきた。

カツオドリの急降下
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カモメの捕食
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西大西洋のマグロがこれほど多い理由は保護、漁獲制限、レギュレーションなど、実に厳しく設けられているからである。

今年のカナダ・PEI海域のレギュレーションは

1.マグロ釣り(漁期)のシーズンは7月10日から10月30日まで。
2.釣り船(漁船も含む)がシーズン中にキープできるマグロは1匹。
3.アマチュア釣り師は1匹もキープできない。
4.プリンスエドワード州の今年のマグロ漁獲制限は150トン(約400匹)。
5.フックはすべてサークルフック(ねむり針)。鰓などに刺さらず、ほとんど口の横(カンヌキ)に掛かるので魚のダメージが少なく生存率の高いリリースができる。

レギュレーションは毎年変わる。昨年は10月4日一斉解禁だった。リミットの150トンは2日間で達してしまったそうである。マグロは値崩れをして漁師さんの儲けはほとんどなかったそうだ。飛行機もオーバーブッキング続出で日本への出荷は大変だったらしい。400匹で150トンだから1匹平均は375キロである。

他の海域でも日本ではありえない厳しいレギュレーションが設けられている。


西大西洋海域のクロマグロは1981年までは毎年たくさん漁獲されて、資源量は激減の一途だった。1982年から産卵場であるメキシコ湾が全面禁漁となり、漁獲規制(TACなど)も厳しくなったことから資源の減少に一応の歯止めがかかった。

大西洋クロマグロの資源管理、漁獲高など。
「大西洋クロマグロ 西大西洋」
http://kokushi.job.affrc.go.jp/H18/H18/H18%2006.htm

これは俺が昨年の3月にアップした。
「マグロの国際問題」
http://uminchumogi.blog111.fc2.com/blog-entry-61.html


マグロに関して日本は相変わらず無法状態である。巻き網で捕獲されるマグロのアベレージサイズは1980年代は100キロ台だったが、近年は30キロ前後と大幅にサイズは小さくなった。資源量が激減しているのは明白である。

アメリカ、カナダでは学者が調査してその年(その時期)のレギュレーションを決める。日本はマグロが高価で取引されることで利権を求めて集まる屑がたくさんいる。それは政治家であったり、ヤクザであったりである。

さらに世界のクロマグロの8割を消費しているのが日本である。ケープコッドでもPEIでも漁師さんが捕獲したマグロはすべて日本へ送られると聞いた。そんな日本がいつまでも無法地帯でいいのかといつも真剣に考えさせられる。

日本のある地方ではマグロ釣り大会も開催されるが、先進国ではありえないルール(電動リール、ウインチOK)が採用されたり、不正も堂々と行われている(民放も絡んでいる)。

経済的には世界の大国の一つとなったが、モラル、マナーはまだまだ発展途上国なのである。


PS.我々は当初スピニングタックルでキャスティングで挑む予定であったが、あまりの大きさと、現地の資源管理の素晴らしさを直接目にして挑むのをやめた。それはスピニングでは99パーセント取れないサイズであり、マグロを傷つけるだけのファイトは人間の欲望と自己満足以外の何ものでもないと判断したからである。

挑む以上は取れるタックルでやるべきである。

ただし、電動リールでの挑戦はご遠慮願いたい。取るために手段を選ばないような釣り方、それは同じ日本人として恥ずかしい。現地の人たちが守り続けてきた海である。それなりのマナーと精神で挑んでいただきたい。
2011/08/10

ケープコッドで大苦戦③

空からはこんなに見えるらしいのだが・・・
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FacebookにAmerican Bluefin Tuna Associationのページがあります。
飛行機から撮影したケープコッド沖のマグロ写真がたくさんアップされてます。
このときも我々が釣っている海域で1000匹の群れが確認されてます。
飛行機は上空からマグロを探して漁船(主に付きん棒)や遊漁船に知らせます。
http://www.theabta.com/

ここにもたくさんアップされてます。
http://www.oceanaerials.com/

今度は動画です。
圧巻です。是非見てください。


洋上で陽気なフランス人に挨拶されました。
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Facebookを通じての知り合いでした。

佐野君が大きなストライプトバスをキャッチ!
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今回最大の15キロでした。

ボストン在住の長袋君もキャッチ!
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近くではオオサンショウウオにマグロがヒット!
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推定45キロでした。

続いてビルダーに連日ヒット!
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40キロくらいでした。
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ケープコッドで一番美味しいと言われるクラムチャウダーを食べに行った。
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クラムチャウダーはニューイングランド(ケープコッドも含まれる)が発祥の地です。

確かに美味い!
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ケープコッドはロブスターも有名です。
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このレストランです。
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第3陣は4日間のうち2日間が悪天候で中止となった。

この日はレンタカーを借りてボストン観光です。
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日本語に変換できるカーナビです。
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でも小さくて見ずらく何度も道を間違えた。

ようやくボストン美術館に到着。
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歌川(安藤)広重の浮世絵です。「相州江乃嶋辨才天開帳参詣群集之図」かな?
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これはルノアールの「プージヴァルのダンス」
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これはモネの「ラ・ジャポネーズ」。モネの奥さんがモデルで日本の着物をまとってます。
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大人気でしばらく待ったけど、近づけませんでした。

他にゴッホ、ゴーギャン、ミレー、葛飾北斎、歌麿など、凄かったけど多すぎて省略です。


これはカイロ博物館でもお目にかかれない1品。ハーバード大学とボストン美術館の合同調査班によって発掘された。
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ギザのピラミッドの一つ(一番小さい)であるメンカウラー王の「王と王妃の二体像」。

ボストン美術館は貴重な作品がたくさん展示されてます。見学時間は半日では全然足りません。


続いてレッドソックスの本拠地「グリーンモンスター」を見学。

松坂が所属している球団です。
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レフトスタンド側で記念撮影。野球大好きな佐野君は大感激でした。来年は試合も見たいね。
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そしていよいよ最終日です。

早朝、凄いナブラに直面。

オオサンショウウオにヒット!
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たったの3分で60キロ(推定)のクロマグロをキャッチ!
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これは撮影後リリースしました。

そのあと問題親父が同じサイズをキャッチして終了。

ちなみに今年のケープコッドのレギュレーションは

59インチまでは船中2匹までキープOK

60~72インチはすべてリリース

73インチ以上は専業のライセンスを持つ者なら船中3匹までキープOK




以下はおまけです。

突きん棒です。英語でHARPOONと言うようです。
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さて命中?
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以下はケープコッド沖の上空写真です。
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懲りずに10月に行ってきます。2年間でケープコッド5回目のチャレンジです。


終わり
2011/08/09

ケープコッドで大苦戦②

ストライプトバスは山盛り釣れましたけど・・・
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八丸がかなりいいサイズをキャッチ!

ドンパリも
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明太子も
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ほとんど10キロオーバーです!

マグロ&GT用のルアーに果敢にアタックしてきます。


しか~し

こんなサイズで驚いてはいけません

ズドド~~~ン
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こんな化け物もいますから(笑)

第1陣、最後の晩餐です。
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みんなストライプトバス大漁で満足!?
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第2陣到着です。

暴走親父のロッドケースに笑いました。
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かなり省略します(笑)

ビルダーがファイト中~
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望遠で撮ったのをトリミングしてます。500メートルくらい離れてました。

やっぱり釣る奴は釣りますな。40~45キロくらいです。
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ルアーはガンマ160です。

これはサミが撮影。
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この日はボストン在住の織部君も乗船しました。
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毎日凄い数の人がクジラ見学に訪れます。
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クジラに会える確率は99パーセントだそうです。
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さすがにホエールウォッチングの前ではクジラに向かってルアー投げませんでした(笑)
日本人の評判さらに悪くなりますから・・・

ちなみにいないときは全員投げてます(^^;


あっという間に10日目です。

本日は第2グループと第3グループの入れ替え日です。

本日到着組はシカゴ空港が霧で閉鎖のため、かなり遅れての到着となった。


居残り組はフェアヘブンにあるジョン万次郎ゆかりの地を訪ねた。
友好記念館はジョン万次郎がお世話になったホイットフィールド船長の自宅だった家です。
古くなって2007年に競売に出される直前に聖路加国際病院の日野原理事長が競売を止めさせて
お金を集めて買い取りました。
日野原理事長のインタビュー
http://www.amedori.net/people/interview/yumeoinin_hinohara.htm

1827年に半農、半漁の貧しい家に生まれ、9歳で父親を亡くし、14歳で漁に出て遭難。
奇跡的に鳥島に漂着、143日間の水も食料もギリギリ、極限状態での飢えをしのいだ末、アメリカの捕鯨船に救助された。その後、ホイットフィールド船長に連れられてアメリカに渡り、英語を学び、海洋航海、造船に必須科目の、船の操縦術、数学、海面測量学を習得して、やがて帰国。
幕末の時代、坂本竜馬、福沢諭吉、勝海舟、岩崎弥太郎など多くの歴史人に多大な影響を与えた。

ジョン万次郎の波乱万丈の生涯
http://www17.ocn.ne.jp/~tosa/john/john.htm


宿から片道1時間くらいです。
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ジョン万次郎友好記念館(ホイットフィールド船長の家)
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競売にかけられる前に日野原さんがお金を集めて買い取りました。最近リメイクされて記念館となった。
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でも入館できるのは土日だけです。しかも事前にアポが必要です。

万次郎が一時預けられていた家。
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アレン姉妹の家(万次郎が英語を習った)
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ミリセント図書館(万次郎に関する物が展示されている。1987年に現天皇陛下と皇后美智子様が訪れている。)
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万次郎に関わる展示物です。
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万次郎たちが助けられたアメリカの捕鯨船「John Howland」号です。
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万次郎に勇気をもらって明日から頑張るぞ!

そしてビルダーのマグロを宿でお腹いっぱいいただいた。
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ちなみに包丁係は俺です。素人なんで・・・


その3へ続く