ノースカロライナ沖で巨大クロマグロ連続ヒット!④完結編
止まってくれー!!!

そしてまたまたトリプルヒット!

サミはまたまたバラシ・・・
バラシ率8割くらいかな。
短時間にこだわるので、どうしてもバラシが多い。
大ベテランのサンパイはほとんどバラシなし。しかし今回は大物だ・・・

金太郎の上達スピードはマッハ級である。

2人がファイトしている間に巨大マグロがスーパージャンプ!オリンピック選手なみのジャンプを見せた!
そのとき、偶然にもカメラがその方向を向いていた。
秒間8コマの高速シャッターが作動した。
1枚目

2枚目

3枚目

4枚目

4枚写っていた。
空中を飛んでいたのは0.5~0.7秒くらいである。
今回マグロのジャンプシーン、バイトシーンは50回以上見たが、このマグロが一番高くジャンプした。
それが撮れたなんて・・・奇跡である。
そしてオルカ(シャチ)も現れた。

クロマグロを狙っていたらしく、ファイト中の2匹のマグロはこのとき一気に深く潜り始めた。
スプールからラインが矢のように飛び出して行く。
サンパイも今回ばかりは苦しかった。

50分経過後、サミがハーネスを付けてあげた。

しかし、相手もかなりの大物で、ラインは出て行くばかり。
サンパイはただただ耐えるだけだった。

その間にもオルカは何度も姿を見せた。
(帰港後に隣の船がキープしたマグロを見たが、オルカに噛まれた大きな歯形が残っていた)
限界をとうに超えたファイトが続いた。

サミがフライングブリッジにいる俺に「○○さん、顔色が変わってるから危険だよ」と言った。
俺「サンパイ、もう充分に頑張ったから、交代していいよ」
サンパイは無口だった。おそらく声も出ないのだろう。
顔は黄色くなっている。
そしてチェアーに腰かけた。

水分を補給する。まだ気持ちは諦めてない。でも体が・・・

スプールのラインは残り10メートル・・・

ラインが切れる前に眼鏡を外させた。反動でロッドが顔に当たるからだ。
そして
パチーン!
サンパイの戦いは終わった。

俺は正直ホッとした。
切れなかったらサンパイは死んだかも・・・
そして
ファイトは金太郎一人になった。

オルカの姿もやがて見えなくなり、マグロとの距離は少しずつ縮まっていった。でも一度は400メートル出された。

極限を超えたファイトが続く。

3時間経過・・・

ロッドはMC535。極限まで曲がりっぱなしだ。

4時間経過・・・

残り50メートルまで浮いてきた。

4時間20分経過後
金太郎に激痛が走った。
「うああああ~~~足が攣りました!」
強烈な叫びだったが、ロッドは離さなかった。
回りの者が足を伸ばして元に戻す。
そして勝負は続く。
何度もロッドを腕で抱えた。

海面にうっすらとマグロの姿が見えた。
あと少しだ!
頑張れ!金太郎!
しかし残り10メートルから円を描くだけで、全然浮いてこない。
ドラグを少し締めて最後の勝負に出た!
「パチーン」
4時間55分
金太郎の人生最大の戦いは終わった。
ドラグは実測14キロだった。
応援してくれた仲間に「すいません」と言って泣いた。
仲間は金太郎の健闘を心から讃えた。

キャビンに入るなり腰から砕けるように落ちた。

倒れた後は長い時間動かなかった。

金太郎は4月から青森の某高校の教員として赴任する。
立派な教師になるだろう。
ジョージは我々に向かって言った。
「サムライ」
と。

そしてまたまたトリプルヒット!

サミはまたまたバラシ・・・
バラシ率8割くらいかな。
短時間にこだわるので、どうしてもバラシが多い。
大ベテランのサンパイはほとんどバラシなし。しかし今回は大物だ・・・

金太郎の上達スピードはマッハ級である。

2人がファイトしている間に巨大マグロがスーパージャンプ!オリンピック選手なみのジャンプを見せた!
そのとき、偶然にもカメラがその方向を向いていた。
秒間8コマの高速シャッターが作動した。
1枚目

2枚目

3枚目

4枚目

4枚写っていた。
空中を飛んでいたのは0.5~0.7秒くらいである。
今回マグロのジャンプシーン、バイトシーンは50回以上見たが、このマグロが一番高くジャンプした。
それが撮れたなんて・・・奇跡である。
そしてオルカ(シャチ)も現れた。

クロマグロを狙っていたらしく、ファイト中の2匹のマグロはこのとき一気に深く潜り始めた。
スプールからラインが矢のように飛び出して行く。
サンパイも今回ばかりは苦しかった。

50分経過後、サミがハーネスを付けてあげた。

しかし、相手もかなりの大物で、ラインは出て行くばかり。
サンパイはただただ耐えるだけだった。

その間にもオルカは何度も姿を見せた。
(帰港後に隣の船がキープしたマグロを見たが、オルカに噛まれた大きな歯形が残っていた)
限界をとうに超えたファイトが続いた。

サミがフライングブリッジにいる俺に「○○さん、顔色が変わってるから危険だよ」と言った。
俺「サンパイ、もう充分に頑張ったから、交代していいよ」
サンパイは無口だった。おそらく声も出ないのだろう。
顔は黄色くなっている。
そしてチェアーに腰かけた。

水分を補給する。まだ気持ちは諦めてない。でも体が・・・

スプールのラインは残り10メートル・・・

ラインが切れる前に眼鏡を外させた。反動でロッドが顔に当たるからだ。
そして
パチーン!
サンパイの戦いは終わった。

俺は正直ホッとした。
切れなかったらサンパイは死んだかも・・・
そして
ファイトは金太郎一人になった。

オルカの姿もやがて見えなくなり、マグロとの距離は少しずつ縮まっていった。でも一度は400メートル出された。

極限を超えたファイトが続く。

3時間経過・・・

ロッドはMC535。極限まで曲がりっぱなしだ。

4時間経過・・・

残り50メートルまで浮いてきた。

4時間20分経過後
金太郎に激痛が走った。
「うああああ~~~足が攣りました!」
強烈な叫びだったが、ロッドは離さなかった。
回りの者が足を伸ばして元に戻す。
そして勝負は続く。
何度もロッドを腕で抱えた。

海面にうっすらとマグロの姿が見えた。
あと少しだ!
頑張れ!金太郎!
しかし残り10メートルから円を描くだけで、全然浮いてこない。
ドラグを少し締めて最後の勝負に出た!
「パチーン」
4時間55分
金太郎の人生最大の戦いは終わった。
ドラグは実測14キロだった。
応援してくれた仲間に「すいません」と言って泣いた。
仲間は金太郎の健闘を心から讃えた。

キャビンに入るなり腰から砕けるように落ちた。

倒れた後は長い時間動かなかった。

金太郎は4月から青森の某高校の教員として赴任する。
立派な教師になるだろう。
ジョージは我々に向かって言った。
「サムライ」
と。