想定外!カナダP.E.Iの巨大クロマグロ④
800メートル巻いてあるPEラインが・・・

後半のラインシステムはこのようにした。
ケンマツ50
バッキングPE10号(サンラインPEジガー8HG)800メートル+ナイロン240ポンド(サンライン・ビッグゲームショックリーダー)50メートル+フロロ100号(マンユウ)3メートル
ケンマツ80
ナイロン150lb(※JINKAI50号)600メートル+フロロ100号(マンユウ)3メートル
※JINKAI=日本製で神海という商品名で主に漁業者用に販売されている。マグロの漁師さんは神海以外は使わないという人が多い。トローリング界で世界的に有名なラス・ヘンズリーもJINKAIの愛用者である。
神海(JINKAI)の製造元は双樹化学工業。
ナイロンとフロロの接続にヘビースイベル(強度380lb)を使った。ヘビースイベルがロッドのガイドを壊すかもしれないのでフロロの部分を3メートルと短くしてガイドに入れないように注意した。後半組の仕掛けはすべてトニー船長に作っていただいた。スイベルを使うことで糸撚れがほとんど回避できることも後でわかった。

IGFAルールは無視である。130ポンドラインで90分以内に上げるのはまず不可能なのである。現地の船も150ポンド以上が巻いてあった。
※現地では90分以上かかるとリリース後の死亡率が高くなるという研究報告から短時間で上げるタックルを推奨している。
50もすべてナイロンを巻きたいが、それだと400メートルしか巻けない。それでは不安なのでPE10号をバッキングにした。
ナイロンを使うことでショックを吸収できるのでロッドやリールのトラブルは減るだろう。そして強いウォータープレッシャーがかかるのでマグロはかなり辛いはずだ。
ロッドもBB54sgのプロトをメインで使った。ノーマルに補強が加えられている。

後半組トップバッターはQ太郎を指名した。まずは確実にキャッチしてゆとりを持ちたかった。
リールはケンマツ80でナイロン150ポンド(JINKAI)が巻かれている。リールはナイロンと相性の良いローラーガイド使用のスタンドアップロッド。PEだと滑りが良すぎるのでローラーが空回りしたり、ラインが細いのでガイドの隙間に食い込んでしまったりするのだ。

逆にsicガイドはPEとは相性が良いが、ナイロンとはあまりよくない。高負荷、高速に対してガイドとの摩擦が大きく、ラインの抜けがスムーズでない。だからローラーガイドを使うのである。
Q太郎なので、周りもリラックスして観戦。

終始無難なファイトだった。そして2時間15分でリーダーを掴んだ。

フックはがっちりとカンヌキに掛かっていた。

船長推定850ポンド(386キロ)。

これもまた素早いリリースでQ太郎が写ってない。
おめでとう!

ディナーは行きつけのブルーフィンで。

ここでは生きたロブスターを出してくれる。今日のはいつもよりデカいぞ。

出来上がると赤くなるのはイセエビやタラバガニと同じだ。

この1匹は食べがいがあった。
帰国後、痛風に苦しむことに・・・
2日目
なかなかヒットしなかった。前半組に比べてかなり渋い。
ようやくヒットしたらアザラシ(^^;
ニュージーのアシカよりかなり大きいのでパワーが全然違う。でも魚じゃないので苦しくなると顔を出して呼吸をする。
10分以上かけてリーダーを手繰り寄せてカットした。でも魚と違って痛覚があるから痛かっただろうな。
そういえばイルカは痛覚があるからヒットしたら簡単に寄ってくるという話は嘘です。俺は4年くらい前に石垣島のパヤオでイルカとファイトしたけど1時間経っても元気に抵抗してました。そして途中から2頭のイルカが両側からサンドイッチのように支えて3頭になってしまった。1頭が100キロくらいだから300キロかな。PE4号では最後まで寄ってこなかったです。
そしてやっと本命がヒットした。

ヒットしたポイントは水深25メートル。
普通なら深いほうへ走るのだが、このマグロは浅いほうへ少しずつ移動していった。
水深18メートル
俺「このままじゃテトラポットに潜っちゃうぞ」「このまま港に入ってくれたら帰りは楽だな」
あと港まで2キロもない。
45分でランディング。最後はほとんど抵抗しなかった。汽水域に近いから水中の酸素が少ないのか。それとも浅いので自由に泳げなかったのか。今までで一番元気のないマグロだった。

いやいや、常にプレッシャーをかけ続けたビルダーのテクニックかもね。
船長推定950ポンド!
なんと431キロ!
おそらく日本人(漁師さんを除く)が釣りあげた最高記録だろう。

おめでとう!

ロッド:カーペンター・ブラックビースト54sg(プロトタイプ)
リール:ケンマツ50
ライン:サンラインPEジガー8HG10号800メートル
ショックアブソーバー用のリーダー:サンライン・ビッグゲームリーダー240lb50メートル
リーダー:マンユウ100号(3メートル)
フック:マスタッド12/0
ファイティングタイム:45分
3日目
そして3人目はスーパー還暦「オオサンショウウオ」だ。
やはり渋くて日中はヒットなし。
夕方の7時過ぎにヒット
ニシン漁の網を巻くようにラインが出て行った。
網を外さないと船で追うことができない。
その間にもラインはどんどん出ていく。
もう残りは50メートルもない。

ようやく網を外すことに成功して船の追撃が始まった。
まだ余裕の還暦親父

周りもおどけている。

ところが
500メートルも回収したころから
無口になった。
何とか立ってます。

初めて見たね。親父のこんな顔は(笑)

ようやくPEをすべて回収。あとナイロンが50メートルだ。

気合を入れて一気に巻こうとしたとき・・・
プツン
先端で切れてしまった。切り口からして歯で切ったらしい。
▼■○×△◇■!!!

八丸式だったなら切れなかっただろう。
(後半組はトニー船長作製)
最終回その5へ続く

後半のラインシステムはこのようにした。
ケンマツ50
バッキングPE10号(サンラインPEジガー8HG)800メートル+ナイロン240ポンド(サンライン・ビッグゲームショックリーダー)50メートル+フロロ100号(マンユウ)3メートル
ケンマツ80
ナイロン150lb(※JINKAI50号)600メートル+フロロ100号(マンユウ)3メートル
※JINKAI=日本製で神海という商品名で主に漁業者用に販売されている。マグロの漁師さんは神海以外は使わないという人が多い。トローリング界で世界的に有名なラス・ヘンズリーもJINKAIの愛用者である。
神海(JINKAI)の製造元は双樹化学工業。
ナイロンとフロロの接続にヘビースイベル(強度380lb)を使った。ヘビースイベルがロッドのガイドを壊すかもしれないのでフロロの部分を3メートルと短くしてガイドに入れないように注意した。後半組の仕掛けはすべてトニー船長に作っていただいた。スイベルを使うことで糸撚れがほとんど回避できることも後でわかった。

IGFAルールは無視である。130ポンドラインで90分以内に上げるのはまず不可能なのである。現地の船も150ポンド以上が巻いてあった。
※現地では90分以上かかるとリリース後の死亡率が高くなるという研究報告から短時間で上げるタックルを推奨している。
50もすべてナイロンを巻きたいが、それだと400メートルしか巻けない。それでは不安なのでPE10号をバッキングにした。
ナイロンを使うことでショックを吸収できるのでロッドやリールのトラブルは減るだろう。そして強いウォータープレッシャーがかかるのでマグロはかなり辛いはずだ。
ロッドもBB54sgのプロトをメインで使った。ノーマルに補強が加えられている。

後半組トップバッターはQ太郎を指名した。まずは確実にキャッチしてゆとりを持ちたかった。
リールはケンマツ80でナイロン150ポンド(JINKAI)が巻かれている。リールはナイロンと相性の良いローラーガイド使用のスタンドアップロッド。PEだと滑りが良すぎるのでローラーが空回りしたり、ラインが細いのでガイドの隙間に食い込んでしまったりするのだ。

逆にsicガイドはPEとは相性が良いが、ナイロンとはあまりよくない。高負荷、高速に対してガイドとの摩擦が大きく、ラインの抜けがスムーズでない。だからローラーガイドを使うのである。
Q太郎なので、周りもリラックスして観戦。

終始無難なファイトだった。そして2時間15分でリーダーを掴んだ。

フックはがっちりとカンヌキに掛かっていた。

船長推定850ポンド(386キロ)。

これもまた素早いリリースでQ太郎が写ってない。
おめでとう!

ディナーは行きつけのブルーフィンで。

ここでは生きたロブスターを出してくれる。今日のはいつもよりデカいぞ。

出来上がると赤くなるのはイセエビやタラバガニと同じだ。

この1匹は食べがいがあった。
帰国後、痛風に苦しむことに・・・
2日目
なかなかヒットしなかった。前半組に比べてかなり渋い。
ようやくヒットしたらアザラシ(^^;
ニュージーのアシカよりかなり大きいのでパワーが全然違う。でも魚じゃないので苦しくなると顔を出して呼吸をする。
10分以上かけてリーダーを手繰り寄せてカットした。でも魚と違って痛覚があるから痛かっただろうな。
そういえばイルカは痛覚があるからヒットしたら簡単に寄ってくるという話は嘘です。俺は4年くらい前に石垣島のパヤオでイルカとファイトしたけど1時間経っても元気に抵抗してました。そして途中から2頭のイルカが両側からサンドイッチのように支えて3頭になってしまった。1頭が100キロくらいだから300キロかな。PE4号では最後まで寄ってこなかったです。
そしてやっと本命がヒットした。

ヒットしたポイントは水深25メートル。
普通なら深いほうへ走るのだが、このマグロは浅いほうへ少しずつ移動していった。
水深18メートル
俺「このままじゃテトラポットに潜っちゃうぞ」「このまま港に入ってくれたら帰りは楽だな」
あと港まで2キロもない。
45分でランディング。最後はほとんど抵抗しなかった。汽水域に近いから水中の酸素が少ないのか。それとも浅いので自由に泳げなかったのか。今までで一番元気のないマグロだった。

いやいや、常にプレッシャーをかけ続けたビルダーのテクニックかもね。
船長推定950ポンド!
なんと431キロ!
おそらく日本人(漁師さんを除く)が釣りあげた最高記録だろう。

おめでとう!

ロッド:カーペンター・ブラックビースト54sg(プロトタイプ)
リール:ケンマツ50
ライン:サンラインPEジガー8HG10号800メートル
ショックアブソーバー用のリーダー:サンライン・ビッグゲームリーダー240lb50メートル
リーダー:マンユウ100号(3メートル)
フック:マスタッド12/0
ファイティングタイム:45分
3日目
そして3人目はスーパー還暦「オオサンショウウオ」だ。
やはり渋くて日中はヒットなし。
夕方の7時過ぎにヒット
ニシン漁の網を巻くようにラインが出て行った。
網を外さないと船で追うことができない。
その間にもラインはどんどん出ていく。
もう残りは50メートルもない。

ようやく網を外すことに成功して船の追撃が始まった。
まだ余裕の還暦親父

周りもおどけている。

ところが
500メートルも回収したころから
無口になった。
何とか立ってます。

初めて見たね。親父のこんな顔は(笑)

ようやくPEをすべて回収。あとナイロンが50メートルだ。

気合を入れて一気に巻こうとしたとき・・・
プツン
先端で切れてしまった。切り口からして歯で切ったらしい。
▼■○×△◇■!!!

八丸式だったなら切れなかっただろう。
(後半組はトニー船長作製)
最終回その5へ続く