ジムシアーズを訪ねて前半・その1
ジム・シアーズです。76歳になりました。

初めて会ったのは2000年の2月です。そのときは64歳で現役バリバリのGTアングラー兼キャプテンでした。小さなボートに大きな船外機を付けてアクセル全開でかっ飛ばしてました。大雨が顔に叩き付けても大声を出してアクセル緩めないで運転していたのをつい最近のように思い出します。おかげで同船している俺は叩き付ける雨で顔が痛くて、寒くてなりませんでした。キャスティングは両軸(ベイト)リールでビュンビュン投げてました。ルアーはオール手作りです。宝島時代の福井健三郎と同じでした。
もともとはカメラマンです。ポーランドで生まれ、3歳のときに家族とともにニュージーランドに移住。その時代はナチスがポーランドに侵攻したときです。戦火をまぬがれるために移住したのでしょう。
その後カメラマンとして大活躍。写真集は50冊を超えます。James Siers(本名)、もしくはJim Siersで検索すると出てきます。ニュージーランド、フィジー、パプアニューギニア、サモア、タヒチ、ハワイ、ポリネシア、トンガなど、南太平洋の島々を駆け巡り、たくさんの写真集を出しました。
波乱万丈な人生で、撮影に訪れたパプアニューギニアの山奥で殺されそうになったこともあるそうです。離婚歴も正式なだけで4回。子供もあちこち(笑)。俺が知っているだけで7人います。長男は後を継いだコンラッド。次男はオーストラリアのシドニーにいるバラニコ。3男は西オーストラリア州にいるカジで17歳です。長女と次女は会ったことがないけど、3女のミリカと4女のアラナは小学生のころから見てきました。今は二人とも西オーストラリア州に住んでます。アラナは結婚して昨年の秋に子供が生まれました。現在21歳です。
69歳の時に22歳の奥さんがいました(この奥さんは離婚歴のカウントに入ってません)。超元気で毎日熱熱でした(笑)
さすがに76歳ではダメなようです。
俺に向かってこう言いました。
ジム「セブンティーシックスはノーグッド」
72歳ころから手の震えが出て、現在手はほとんど止まらず震えています。パーキンソン病だそうです。また視力も落ちてます。おそらく白内障だと思います。
そんなジムのところに訪れるのは今回が17回目です。いつも元気をもらっていたけど、今回は元気を与えなくてはなりません。
2月中旬。香港経由でフィジーのナンディ空港に到着。

3年前にエアーパシフィックが撤退したので日本からの直行便がなくなった。その後、日本人観光客はかなり減ったようです。
空港でいつも見る出迎え

香港からの機内で隣にいた方はマングローブの世界的な研究者でした。

馬場教授。1年のうち半分以上は海外を飛び回ってます。今回はタラワにマングローブの植林の指導に行く途中でした。
マングローブとタラワ
http://cosmooil.info/?eid=44
マングローブがどのような役割をしているか大変勉強になります。このような活動を馬場教授は世界中でやっています。
いつか馬場教授と釣りをする約束をしてお別れしました(馬場さんは釣りが大好きだそうです)。
レンタカーで移動。Baのスーパーでビールやコーラ、お菓子、殺虫スプレーなどを購入。

スーパーの入り口は土嚢が積まれて、水があちこちに溜まってた。

なんと2日前まで大洪水だったそうです。
このオリの一番上まで水位が上がったあとが残ってた。

ほとんどの民家や工場、お店などが浸水したそうです。

道路もあちこち洪水の痕が残ってました。

おそらく1日前に来たら、道路を走れなかったでしょう。
ようやくジムハウスに到着。
目の前の海はひどく濁ってます。明日からの釣りに影響はないのか?

そして恒例のカバパーティの始まりです。
フィジー、バヌアツなどでは歓迎の儀式としてカバを飲む習慣があります。
カバは胡椒科の植物で、その根を乾燥させて粉末にしたものを水に溶かして飲みます。ちょっと舌がしびれるけど、アルコールを含んでないので酔うことはありません。ただし延々と何杯も飲まされるのでお腹の弱い人は下痢となります。

まずは家主のジムから

続いて俺。
そして塚ちゃん。

退役軍人。

さらにアユタ、カワシマと全員が何杯も飲まされました。
ディナーの開始ですが、カバ飲みすぎてビールが不味い。

でも
味噌汁♪

刺身♪

いつもジムハウスでは日本料理を出してくれます。
ジムとのお話は和やかにいつまでも続いてました。

朝は早いです。
まだ暗い5時ころにスタッフが釣り具をトラクターに積んでいきます。

5時半に出港。船上で朝食をとり、そのあと仮眠します。ポイントまで25ノットで走って2時間です。
ポイントについてキャスティング開始。
すぐにアユタにヒット!

フィジーではまずまずのサイズです。

アユタは1匹釣っちゃうと満足なのであとは見学です。
続いてカワシマが

ルアーはシーフロッグです。

これはアベレージサイズ。

続いてグルーパー最古参の塚ちゃん

久しぶりにGTキャッチ。

そして小っちゃいのを追加。

あと釣れてないのは退役軍人です。外道を連発中です。

おっ!本命らしいぞ!

これで全員キャッチです(俺はずっとカメラマンです)。

そしてカワシマが追加して1日目終了。GTはトータル7匹でした。

マリーナ(と言ってもマングローブ林を切り開いただけ)に戻るとジムが待ってました。もう釣りに行くことはないけど、気配りとサービス精神は素晴らしいです。

前半組その2へ続く

初めて会ったのは2000年の2月です。そのときは64歳で現役バリバリのGTアングラー兼キャプテンでした。小さなボートに大きな船外機を付けてアクセル全開でかっ飛ばしてました。大雨が顔に叩き付けても大声を出してアクセル緩めないで運転していたのをつい最近のように思い出します。おかげで同船している俺は叩き付ける雨で顔が痛くて、寒くてなりませんでした。キャスティングは両軸(ベイト)リールでビュンビュン投げてました。ルアーはオール手作りです。宝島時代の福井健三郎と同じでした。
もともとはカメラマンです。ポーランドで生まれ、3歳のときに家族とともにニュージーランドに移住。その時代はナチスがポーランドに侵攻したときです。戦火をまぬがれるために移住したのでしょう。
その後カメラマンとして大活躍。写真集は50冊を超えます。James Siers(本名)、もしくはJim Siersで検索すると出てきます。ニュージーランド、フィジー、パプアニューギニア、サモア、タヒチ、ハワイ、ポリネシア、トンガなど、南太平洋の島々を駆け巡り、たくさんの写真集を出しました。
波乱万丈な人生で、撮影に訪れたパプアニューギニアの山奥で殺されそうになったこともあるそうです。離婚歴も正式なだけで4回。子供もあちこち(笑)。俺が知っているだけで7人います。長男は後を継いだコンラッド。次男はオーストラリアのシドニーにいるバラニコ。3男は西オーストラリア州にいるカジで17歳です。長女と次女は会ったことがないけど、3女のミリカと4女のアラナは小学生のころから見てきました。今は二人とも西オーストラリア州に住んでます。アラナは結婚して昨年の秋に子供が生まれました。現在21歳です。
69歳の時に22歳の奥さんがいました(この奥さんは離婚歴のカウントに入ってません)。超元気で毎日熱熱でした(笑)
さすがに76歳ではダメなようです。
俺に向かってこう言いました。
ジム「セブンティーシックスはノーグッド」
72歳ころから手の震えが出て、現在手はほとんど止まらず震えています。パーキンソン病だそうです。また視力も落ちてます。おそらく白内障だと思います。
そんなジムのところに訪れるのは今回が17回目です。いつも元気をもらっていたけど、今回は元気を与えなくてはなりません。
2月中旬。香港経由でフィジーのナンディ空港に到着。

3年前にエアーパシフィックが撤退したので日本からの直行便がなくなった。その後、日本人観光客はかなり減ったようです。
空港でいつも見る出迎え

香港からの機内で隣にいた方はマングローブの世界的な研究者でした。

馬場教授。1年のうち半分以上は海外を飛び回ってます。今回はタラワにマングローブの植林の指導に行く途中でした。
マングローブとタラワ
http://cosmooil.info/?eid=44
マングローブがどのような役割をしているか大変勉強になります。このような活動を馬場教授は世界中でやっています。
いつか馬場教授と釣りをする約束をしてお別れしました(馬場さんは釣りが大好きだそうです)。
レンタカーで移動。Baのスーパーでビールやコーラ、お菓子、殺虫スプレーなどを購入。

スーパーの入り口は土嚢が積まれて、水があちこちに溜まってた。

なんと2日前まで大洪水だったそうです。
このオリの一番上まで水位が上がったあとが残ってた。

ほとんどの民家や工場、お店などが浸水したそうです。

道路もあちこち洪水の痕が残ってました。

おそらく1日前に来たら、道路を走れなかったでしょう。
ようやくジムハウスに到着。
目の前の海はひどく濁ってます。明日からの釣りに影響はないのか?

そして恒例のカバパーティの始まりです。
フィジー、バヌアツなどでは歓迎の儀式としてカバを飲む習慣があります。
カバは胡椒科の植物で、その根を乾燥させて粉末にしたものを水に溶かして飲みます。ちょっと舌がしびれるけど、アルコールを含んでないので酔うことはありません。ただし延々と何杯も飲まされるのでお腹の弱い人は下痢となります。

まずは家主のジムから

続いて俺。
そして塚ちゃん。

退役軍人。

さらにアユタ、カワシマと全員が何杯も飲まされました。
ディナーの開始ですが、カバ飲みすぎてビールが不味い。

でも
味噌汁♪

刺身♪

いつもジムハウスでは日本料理を出してくれます。
ジムとのお話は和やかにいつまでも続いてました。

朝は早いです。
まだ暗い5時ころにスタッフが釣り具をトラクターに積んでいきます。

5時半に出港。船上で朝食をとり、そのあと仮眠します。ポイントまで25ノットで走って2時間です。
ポイントについてキャスティング開始。
すぐにアユタにヒット!

フィジーではまずまずのサイズです。

アユタは1匹釣っちゃうと満足なのであとは見学です。
続いてカワシマが

ルアーはシーフロッグです。

これはアベレージサイズ。

続いてグルーパー最古参の塚ちゃん

久しぶりにGTキャッチ。

そして小っちゃいのを追加。

あと釣れてないのは退役軍人です。外道を連発中です。

おっ!本命らしいぞ!

これで全員キャッチです(俺はずっとカメラマンです)。

そしてカワシマが追加して1日目終了。GTはトータル7匹でした。

マリーナ(と言ってもマングローブ林を切り開いただけ)に戻るとジムが待ってました。もう釣りに行くことはないけど、気配りとサービス精神は素晴らしいです。

前半組その2へ続く