2013/04/22

伝説の巨大グルーパーに初めて挑む!その1

ゴライアスグルーパー

ハタ科の中でジャイアントグルーパー(和名タマカイ)と並んで最大となる魚。1895年には1500ポンド(680キロ)というとんでもないゴライアスがニューヨークタイムズに記載されたらしい。

ゴライアスグルーパーの生態(英文)
http://www.flmnh.ufl.edu/fish/Gallery/Descript/GoliathGrouper/GoliathGrouper.html

生息域はカリブ海沿岸とアフリカのギニア湾沿岸。ジャイアントターポンとほぼ同じである。19世紀後半から釣りや漁のターゲットとなり、1980年代には過剰捕獲で資源が80パーセント以上減少。アメリカでは1990年から捕獲禁止。1993年からカリブ海では保護されている。しかし最近は増えすぎて漁師は困っているらしい。ゴライアスはロブスターが大好物なのが問題。ロブスターが年々減ってきているのだ。

マイアミでは2006年から釣りはOKとなったが、キープはできない。3年くらい前から船上に上げることもダメで船べりでリリースが義務付けられた。

ジャイアントグルーパーは日本にも昔はたくさんいたが、今ではほぼ絶滅。オーストラリアでは保護されていて釣りは禁止。

2007年11月23日に高知・室戸沖の定置網に230センチ、208キロのタマカイが入りニュースとなった。
参照
http://www.asahi.com/komimi/OSK200711280047.html


ゴライアスの写真は10年以上昔に白黒写真で見た。1900年前後の写真だったが、100キロをはるかに上回るゴライアスが何匹もぶら下げられて、その前には自慢げな釣り人が立っている写真だった。どの本だったか忘れたが、そんな写真が何枚も載っていた。ゴライアスではなくてJEWFISHと紹介されていたが、同じ魚である。


俺は元々は磯の大物釣り師だった。一番の本命はクエ(関東でモロコ、九州でアラ、沖縄ではアーラミーバイ)だった。100キロのクエが目標だった。
磯の大物にはまったのは1980年ころに那覇の安謝港で釣った1.8キロのハタ。以来ハタ狙いで沖縄の磯という磯は片っ端から行った。辺戸岬のクイシというポイントにテントを張ったり、東村の美作(チュラサク)、車(クルマ)でテントを張ったり、だんだんエスカレートしてケラマや、渡名喜、伊江島、そして石垣、西表、与那国、波照間でも磯でテント生活をした。テントと言ってもホームセンターで売っているブルーシート(1,000円くらい)と角材、コンクリート釘、細縄で作った超安物。寝袋は米軍の払い下げだった。
一番長く磯の上でテント生活をしたのは波照間島の高那崎での1か月だった。当時からの釣り仲間である永井誠一が3週間くらい遅れて飛行機で波照間入りするとき、スチュワーデスが機内マイクで「あの青いテントの釣り人はかれこれ1か月くらい釣りをしています」とアナウンスしてたと言ってた。
ちなみに永井は飛行機で来たが、俺は東京から那覇、石垣、波照間とすべて貨物船フェリーで来た。当時は飛行機の格安チケットは販売されてなかったので船の方がはるかに安かった。でも時間は100時間以上(東京~那覇72時間、那覇~石垣18時間、石垣~波照間3時間、さらに乗り継ぎ時間)かかった。
結果は小さなイソマグロとサメとウツボしか釣れなかった。

そして10年間、荒磯でクエを狙い続けたが30キロにも届かず、磯釣りから手を引いた。


そんな時代が釣りに一番夢中になっていたような気がする。だから今でもハタの写真を見ると妙にワクワクする。クラブの名前「グルーパーボーイズ」もそんなところから来ている。そしていつまでも少年のような心で・・・と。


そして磯から手を引いて20年以上経った。


昨年の夏、アメリカにいるヤガラ君からメールをもらった。

メールの内容はマイアミのゴライアスグルーパーだった。

ゴライアスグルーパー釣りの話を聞いて「行く」という返事をするのに1秒と悩まなかった。いつものことだが、やりたいことに関してはいつも少しも悩まない。

目標はかつて長年の夢だった100キロ!

2月のノースカロライナ遠征を終えた後に行くことにして、チケットの変更手続きをした。マイルで取った特典チケットなので変更は席さえ空いていれば無料でできる。ついでにルイジアナのレッドフィッシュも組んだ。これはレッドフィッシュを釣りたいというより、ニューオーリンズに行ってみたいという気持ちから。若いころジャズが大好きだった俺は一度は行きたい場所だった。特典で取った国際線以外はアメリカのエージェントにチケットを依頼した。安いのにビックリした。

気が付いたらシカゴ~ノースカロライナ~マイアミ~ニューオーリンズ~シカゴとアメリカ大移動の遠征となった。



マイアミからレンタカーでオーバーシーズハイウエイを走ってフロリダキーズを南下する。
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フロリダキーズ
フロリダ・キーズ(Florida Keys)は、アメリカ合衆国フロリダ州にある細長い列島。フロリダ半島南端部の沖に、北東から南西方向に延び、延長は約290キロメートル。主として隆起珊瑚礁からなる。 北端はマイアミ南方約24キロのビスケーン湾口付近。このあたりはビスケーン国立公園になっている。北部にある列島中最大の島、キーラーゴ島はフロリダ半島と橋でつながっており、列島南西端に近いキーウェストまで道路が通じている。 ウィキペディア

オーバーシーズハイウエイ
1938年に完成したマイアミ(Miami)からキーウエスト(Key West)へと続くハイウェイ。国道1号線(US HIghway 1)でもあるこの道は、113マイル、42の橋によって海を渡るオーバーシーズハイウェイ(Overseas Highway)です。途中には有名なセブンマイルブリッジ(Seven Mile Bridge)があります。


こんな橋や
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あんな橋
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先端のキーウエストまでノンストップで走った。着いた頃は日没後。

ヘミングウエイが住んでいたという博物館。すでに閉館時間を過ぎていた。
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見学できなかったのは残念だが、規模は小さい。

キューバにあるヘミングウエイ博物館のほうがはるかに広い。ヘミングウエイは人生の3分の1である22年間をキューバで過ごした。とくに晩年はほとんどキューバで過ごしていた。ケネディ大統領の時代、キューバ危機が迫っていた。ついに1961年にキューバから退去せざるをえなくなり、本国へ戻り、その年の7月憂鬱状態になりアイダホの自宅で猟銃自殺をした。

キューバのヘミングウエイ博物館は2009年12月に行った。
「キューバ伝説」
http://uminchumogi.blog111.fc2.com/blog-entry-52.html


再びオーバーシーズハイウエイを今度は北上してイスラモラーダのホテルに到着。釣り人が集まるホテルらしく、ターポンやマーリンのレプリカがあちこちに飾られていた。


そして翌朝、マリーナへ

10分くらいでマリーナに到着。シラサギ君がお出迎え。
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船の名前は「CHA CHA」キャプテンの名前はルイスです。
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出発
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ロッドはカナダの巨大クロマグロ用と同じです。
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タックル
ロッド:カーペンターBB54SG
リール:タリカ(シマノ)20Ⅱ
ライン:PE10号
リーダー:フロロ60号6メートル+フロロ150号3メートル
フック:マスタッド・サークルフック(ネムリ針)12/0


西側へ1時間半くらい走って最初のポイントに到着。

まずは餌の餌を釣ります。
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これが餌の餌です。
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その餌でゴライアスの餌を釣ります。
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ゴライアスは大物食いなので、小さな魚には反応しません。



餌をある程度キープしてゴライアスのポイントに移動。30分くらい走ります。


餌はこうやって海へ放り込みます。
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ボトムすれすれをフカセで狙います。
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水深はなんと10メートルです!


すぐに来た!
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浅いので、水面に浮いてからも抵抗します。この魚は3回猛ダッシュしました。そのたびにフルドラグ+手ドラグで止めた。

そしてついにギブアップ

60キロ弱でした。すぐにリリース。
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水深が浅いので元気に潜って行った。

ちなみに

これはベイビーだそうです。



続いて餌釣り最強男のバクがチャレンジ

100キロを釣ったら交代と言ってあります。


すぐにヒット!
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ここでは天然記念物並みに滅多に釣れない極小サイズでした。
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次は100キロくらいのサメ
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そしてバク君の3匹目がヒット!まだ開始して1時間も経ってない。
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またまたベイビーでやんす。
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そして早くも4匹目

おっ!これはデカいぞ!
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もうヘロヘロのバクです。
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しかし渾身のファイトで


日本ならビッグニュース間違いなしの特大サイズが浮上!

※ここでは誰も驚かないサイズですが・・・


船長推定170キロ!!!
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タックルはすべて俺の借り物です(笑)



そしてバクが100キロを超えたので再び俺がチャレンジ!


すぐに来た!
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これはちょっとデカいぞ!
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船長推定150キロ!
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ここではアベレージサイズだけど、俺は目標達成で大満足っす。


そして再びバクです。


最後は75キロで締めくくり
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移動時間が5時間くらいあるからゴライアス釣りに費やした時間は3時間くらいです。

3時間で20バイト、6フッキング、6キャッチ!

サイズは170キロ、150キロ、75キロ、57キロ、25キロ、15キロ

ラインブレイクは0でした(^O^)


ルイスキャプテン「明日はオーシャン側に行くよ。今日は初心者用のポイント。明日は大物のポイント。根ずれも多いから本気でやって」

俺「今日で十分満足です・・・」

バク「大汗」



とりあえず我々には、この1日は出来過ぎでし。
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世界にはとんでもないところがあるもんです。


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