100キロオーバー連発!ノースカロライナのクロマグロ・その2
人間が単独で挑む釣りのターゲットとして最強の魚はクロマグロだろう。50キロまでならGTやヒラマサのほうが数段手ごわいが、100キロを超すクロマグロはキャスティング、ジギングの相手として同じサイズのカジキ(クロ、シロ)の3倍くらい手ごわい。そりゃ1トンを超すサメやマンタはさらに凄いが、人間が単独で釣り上げる限界を超えている。これは挑戦と言うより無謀と言ったほうが正しい。
100キロを超すマグロはそれなりの経験と体力、気力、それに優れたタックルが必要不可欠となる。どんなに釣りが上手くても大物の経験が浅い人がおいそれと勝てる相手ではない。
同じサイズに挑むにしてもキャスティングとジギングではロッドの長さが違うのでキャスティングのほうがはるかに辛い。またハーネスを使えば3倍以上有利になる。ファイトの仕方もロッドを立ててやるより、真っすぐにしたほうがアングラーの負担は少なくなる。
またフックの掛かりどころでもアングラーの負担は大きく違う。飲み込まれて鰓から大量出血したときや、テールにリーダーが巻いてしまってマグロが自由に泳げなくなった時などはファイティングタイムが大幅に短くなる。釣りをスポーツととらえ、リリースを前提として釣りをするなら鰓にかけるような釣り方(フックの選定など)は決してやってはいけない。丸呑みされて鰓に掛かったマグロはリーダーブレイクも多発する。そのマグロはほぼ100パーセント死ぬことになる。鰓はすべての魚にとって致命傷である。
今回は日本を代表するアングラーが多く参加した。それでも100キロを超すマグロはおいそれと釣れるものではない。
タックルもこの釣行に合わせて開発されたロッドで挑んだ。
カーペンター
キャスティング用:KLL70/45、KLL75/45
ジギング用:KLL50
シービーワン
キャスティング用:610プロト、7フィートプロト
ソウルズ
キャスティング用:7フィートプロト
キャスティングは日本国内ではまず使われない7フィート前後が中心である。それは掛けることより、ファイトを優先した結果である。100キロを超すマグロにロングロッドはアングラーに大きな負担となる。
ギンバル(ロッドベルト)は現時点ではブラックマジックが大型マグロには一番安定しているだろう。それ以外ではカーペンター、ソウルズ、MCワークスがお勧め。金属製のギンバルは船を傷だらけにするので持ち込みはご法度である。
100キロを超すマグロは日本国内では一年中追いかけてもまず掛かることはない。それでは100回出撃したとしても上達はできない。上達する近道はたくさんファイトすること以外にない。そのキャスティング道場としてノースカロライナは俺が現時点でお勧めできる最高の場所なのである。
3年前に初めてノースに挑んだとき、アメリカのアングラーと日本のアングラーの間にかなりのレベルの差を感じた。それは経験の差である。翌年はその差がぐんと少なくなった。そして3年目の今年はアメリカのアングラーとほぼ同等のレベルまで到達した。
今回我々は多くの100キロオーバーをすべて単独でキャッチしたが、他の国のアングラーが乗った船はほとんどキャッチできていなかった。また交代も多かったらしい。
3日目にしてやっと天気が回復。
快適なキャビン。電子レンジもあります。

早朝5時半ごろ出港。まだ星が見えてます。

朝日。

ポイントまでは巡航22~23ノットで約2時間です。
釣り開始。2人が投げて2人がジギング。

最初のヒットはジギングをやっていたバグース。

ファイティングタイム2分弱。止まったところで勝負をかけ、2回目のランでリーダーの結束切れでした。先端はスリーブ止めがお勧めです。
お次はキャスティングの明太子。3年連続ノースに挑んで実績は一番。

安定したファイトで最後までロッドを立てたままで1時間32分でキャッチ!

ドラグは20キロでした。
本人の反省「もっとドラグを締めてやればよかった」
一昨年も135キロをキャッチしているので余裕だった。

マグロは経験が一番です。何匹も釣ることが上達への一番の近道です。
推定136キロ
明太子
ロッド:カーペンター・KLL70/45
リール:ステラSW20000
ライン:PE8
リーダー:170ポンド
ルアー:ガンマ105
ファイティングタイム:1時間32分
※重さはクルーの推定です。船に上げて叉長を測っているのでほぼ正確です。
続いてノース初挑戦の怪力アングラー、大仏にヒット!
インターフックのGT35が伸ばされて終了。350ポンドのスプリットリングも少し開いてた。

翌日はゴリがインターフックのGT40を伸ばしてました。マグロのパワーもアングラーのパワーも凄い。
またまた大仏にヒット!
怪力でぐいぐい巻き上げた。

100キロを最後までロッドを立てたままで38分でキャッチ!

推定100キロ
大仏
ロッド:カーペンター・KLL70/45
リール:ソルティガ6500(スプールとハンドルはステジオオーシャンマーク)
ライン:PE10
リーダー:200ポンド+マンユウ80号
ルアー:ガンマ160H
ファイティングタイム:38分
他の船では
天災君はジギングで掛けて2時間30分ファイトしてフックアウト。

ドラグは13~14キロくらいだった。150キロクラスとなると20キロ以上に上げないと2時間以内ではまず上がらない。
ボケヒロに大型がキャステイングでヒット!

相手は軽く150キロオーバーだったらしい。ドラグをほぼMAXにしてなりふりかまわない渾身のファイト。

最後はリールにトラブルが生じて終了。
続いてマッチョに大型がヒット!

ドラグはほぼフルの25キロ以上。最初の約3分は竿を立ててのファイトだったが、途中で電池切れ(笑)
電池切れのあとのファイトです。

船べりに竿を何度も当てるのでクルーが船べりが傷だらけになるのを嫌がりタオルを敷いた。船べりに当てて、ロッドはほとんど真っ直ぐのファイトだったが、最後までドラグを緩めず何と147キロを25分でキャッチ!

基礎体力は抜群なので経験を積めば凄いアングラーに化けるだろう。

推定147キロ
マッチョ
ロッド:カーペンター・KLL70/45
ステラSW20000
ライン:PE12
リーダー:200ポンド+マンユウ80号
ルアー:ガンマ160
ファイティングタイム:25分
そして1日目が終わり帰港。
今年のレギュレーションは叉長72インチ以下は船中1匹キープできる。72インチ以上はすべてリリース。72インチは約90~100キロ。
またリリースすれば船上撮影がOKになった(昨年はダメだった)。
フックは全員シングルフック。1日目は鰓に掛かったのは1匹もなかった。
すべて口回りにフッキングしていた。
我々は3艇で2匹キープした。1匹は我々の胃袋へ。もう1匹はクルーが欲しいと言うのでキープした。
ペンペンは75キロをジギングでキャッチ。昨年に続いて2年連続チャレンジ。

栓抜きもジギングで90キロをキャッチ。昨年に続いて2年連続チャレンジ。

この日は13ヒットで5キャッチだった。
147キロ、136キロ、100キロ、90キロ、75キロ、全員単独ファイト、交代は無しである。
地元の釣具屋で情報収集。

毎日大量のワインを購入。

とにかく大酒飲みが多かった。
昨日はうどんを今日は栓抜きがソバを作ってくれたが・・・

激不味で食えたもんじゃない!
期限切れのそば粉をそのまま食べたような味でした。
栓抜き「埼玉人はうどんしか食べないんで・・・」

メインは釣りたてのクロマグロ!

誰が切ったのか?

かなりデカかった(笑)

それでも全員バクバク食べてました。
そして実釣2日目
かちょうにヒット!

あっという間の10分で122キロをキャッチ!

122キロ
かちょう
ロッド:シービーワン・7フィート・プロト
リール:ステラSW18000(ハンドルとスプールはスタジオオーシャンマーク)
ライン:PE12
リーダー:200ポンド
ルアー:ゾロ240
ファイティングタイム:10分
詳細はシービーワンのブログを見てください。
http://blog.livedoor.jp/cbone/archives/1611801.html
怒涛のヒットはさらに続く
続きはその3へ
100キロを超すマグロはそれなりの経験と体力、気力、それに優れたタックルが必要不可欠となる。どんなに釣りが上手くても大物の経験が浅い人がおいそれと勝てる相手ではない。
同じサイズに挑むにしてもキャスティングとジギングではロッドの長さが違うのでキャスティングのほうがはるかに辛い。またハーネスを使えば3倍以上有利になる。ファイトの仕方もロッドを立ててやるより、真っすぐにしたほうがアングラーの負担は少なくなる。
またフックの掛かりどころでもアングラーの負担は大きく違う。飲み込まれて鰓から大量出血したときや、テールにリーダーが巻いてしまってマグロが自由に泳げなくなった時などはファイティングタイムが大幅に短くなる。釣りをスポーツととらえ、リリースを前提として釣りをするなら鰓にかけるような釣り方(フックの選定など)は決してやってはいけない。丸呑みされて鰓に掛かったマグロはリーダーブレイクも多発する。そのマグロはほぼ100パーセント死ぬことになる。鰓はすべての魚にとって致命傷である。
今回は日本を代表するアングラーが多く参加した。それでも100キロを超すマグロはおいそれと釣れるものではない。
タックルもこの釣行に合わせて開発されたロッドで挑んだ。
カーペンター
キャスティング用:KLL70/45、KLL75/45
ジギング用:KLL50
シービーワン
キャスティング用:610プロト、7フィートプロト
ソウルズ
キャスティング用:7フィートプロト
キャスティングは日本国内ではまず使われない7フィート前後が中心である。それは掛けることより、ファイトを優先した結果である。100キロを超すマグロにロングロッドはアングラーに大きな負担となる。
ギンバル(ロッドベルト)は現時点ではブラックマジックが大型マグロには一番安定しているだろう。それ以外ではカーペンター、ソウルズ、MCワークスがお勧め。金属製のギンバルは船を傷だらけにするので持ち込みはご法度である。
100キロを超すマグロは日本国内では一年中追いかけてもまず掛かることはない。それでは100回出撃したとしても上達はできない。上達する近道はたくさんファイトすること以外にない。そのキャスティング道場としてノースカロライナは俺が現時点でお勧めできる最高の場所なのである。
3年前に初めてノースに挑んだとき、アメリカのアングラーと日本のアングラーの間にかなりのレベルの差を感じた。それは経験の差である。翌年はその差がぐんと少なくなった。そして3年目の今年はアメリカのアングラーとほぼ同等のレベルまで到達した。
今回我々は多くの100キロオーバーをすべて単独でキャッチしたが、他の国のアングラーが乗った船はほとんどキャッチできていなかった。また交代も多かったらしい。
3日目にしてやっと天気が回復。
快適なキャビン。電子レンジもあります。

早朝5時半ごろ出港。まだ星が見えてます。

朝日。

ポイントまでは巡航22~23ノットで約2時間です。
釣り開始。2人が投げて2人がジギング。

最初のヒットはジギングをやっていたバグース。

ファイティングタイム2分弱。止まったところで勝負をかけ、2回目のランでリーダーの結束切れでした。先端はスリーブ止めがお勧めです。
お次はキャスティングの明太子。3年連続ノースに挑んで実績は一番。

安定したファイトで最後までロッドを立てたままで1時間32分でキャッチ!

ドラグは20キロでした。
本人の反省「もっとドラグを締めてやればよかった」
一昨年も135キロをキャッチしているので余裕だった。

マグロは経験が一番です。何匹も釣ることが上達への一番の近道です。
推定136キロ
明太子
ロッド:カーペンター・KLL70/45
リール:ステラSW20000
ライン:PE8
リーダー:170ポンド
ルアー:ガンマ105
ファイティングタイム:1時間32分
※重さはクルーの推定です。船に上げて叉長を測っているのでほぼ正確です。
続いてノース初挑戦の怪力アングラー、大仏にヒット!
インターフックのGT35が伸ばされて終了。350ポンドのスプリットリングも少し開いてた。

翌日はゴリがインターフックのGT40を伸ばしてました。マグロのパワーもアングラーのパワーも凄い。
またまた大仏にヒット!
怪力でぐいぐい巻き上げた。

100キロを最後までロッドを立てたままで38分でキャッチ!

推定100キロ
大仏
ロッド:カーペンター・KLL70/45
リール:ソルティガ6500(スプールとハンドルはステジオオーシャンマーク)
ライン:PE10
リーダー:200ポンド+マンユウ80号
ルアー:ガンマ160H
ファイティングタイム:38分
他の船では
天災君はジギングで掛けて2時間30分ファイトしてフックアウト。

ドラグは13~14キロくらいだった。150キロクラスとなると20キロ以上に上げないと2時間以内ではまず上がらない。
ボケヒロに大型がキャステイングでヒット!

相手は軽く150キロオーバーだったらしい。ドラグをほぼMAXにしてなりふりかまわない渾身のファイト。

最後はリールにトラブルが生じて終了。
続いてマッチョに大型がヒット!

ドラグはほぼフルの25キロ以上。最初の約3分は竿を立ててのファイトだったが、途中で電池切れ(笑)
電池切れのあとのファイトです。

船べりに竿を何度も当てるのでクルーが船べりが傷だらけになるのを嫌がりタオルを敷いた。船べりに当てて、ロッドはほとんど真っ直ぐのファイトだったが、最後までドラグを緩めず何と147キロを25分でキャッチ!

基礎体力は抜群なので経験を積めば凄いアングラーに化けるだろう。

推定147キロ
マッチョ
ロッド:カーペンター・KLL70/45
ステラSW20000
ライン:PE12
リーダー:200ポンド+マンユウ80号
ルアー:ガンマ160
ファイティングタイム:25分
そして1日目が終わり帰港。
今年のレギュレーションは叉長72インチ以下は船中1匹キープできる。72インチ以上はすべてリリース。72インチは約90~100キロ。
またリリースすれば船上撮影がOKになった(昨年はダメだった)。
フックは全員シングルフック。1日目は鰓に掛かったのは1匹もなかった。
すべて口回りにフッキングしていた。
我々は3艇で2匹キープした。1匹は我々の胃袋へ。もう1匹はクルーが欲しいと言うのでキープした。
ペンペンは75キロをジギングでキャッチ。昨年に続いて2年連続チャレンジ。

栓抜きもジギングで90キロをキャッチ。昨年に続いて2年連続チャレンジ。

この日は13ヒットで5キャッチだった。
147キロ、136キロ、100キロ、90キロ、75キロ、全員単独ファイト、交代は無しである。
地元の釣具屋で情報収集。

毎日大量のワインを購入。

とにかく大酒飲みが多かった。
昨日はうどんを今日は栓抜きがソバを作ってくれたが・・・

激不味で食えたもんじゃない!
期限切れのそば粉をそのまま食べたような味でした。
栓抜き「埼玉人はうどんしか食べないんで・・・」

メインは釣りたてのクロマグロ!

誰が切ったのか?

かなりデカかった(笑)

それでも全員バクバク食べてました。
そして実釣2日目
かちょうにヒット!

あっという間の10分で122キロをキャッチ!

122キロ
かちょう
ロッド:シービーワン・7フィート・プロト
リール:ステラSW18000(ハンドルとスプールはスタジオオーシャンマーク)
ライン:PE12
リーダー:200ポンド
ルアー:ゾロ240
ファイティングタイム:10分
詳細はシービーワンのブログを見てください。
http://blog.livedoor.jp/cbone/archives/1611801.html
怒涛のヒットはさらに続く
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