湖底に沈む前に
俺の故郷に大きなダムが建てられる。
「八ツ場ダム」(これでヤンバダムと読む)
この計画が始まったのは60年以上も前のこと。昭和27年だから俺が生まれる2年前である。長年のダム建設反対運動、そして強酸性のため当時(1960年ごろ)の技術では建設は無理など、二転三転して、最初の工事着手は1994年まで遅れた。工事が始まって15年後の2009年に当時の前原国土交通省大臣が建設中止を表明。2年間工事は止まり、2011年に再び工事再開。完成予定はどんどん遅れて、現時点では2020年となっている。なんと計画から67年も経つことになる。始皇帝の兵馬俑やクフ王の世界最大ピラミッドより長い(笑)
実家(中之条)を早朝に出て、暮坂峠を抜けて、まずは野反湖へ

連日の大雨で観光客は一人もいなかった。
帰りは長野原を回り、川原湯温泉へ
高いところに橋がいくつも架けられていた。

これはダムが建てられると道路が湖に沈むので新たに高いところに建設されたのだ。
この下の橋は湖底に沈む。

上空から撮った建設地。

この古い鉄橋も道路も沈む。

新たに建てられた不動大橋からの眺め。下の道路も鉄道も水田も5年後に沈む。

不動大橋から上流方向を見る。この景色も5年後には大きく変わる。

そして沈む温泉街へ
川原湯温泉。源頼朝が発見したという長い歴史を持つ温泉。

すぐ上に橋が建設中。橋の名前はまだない。現在は仮称「湖面1号線」

川原湯温泉は高いところに移転して「新川原湯温泉」となる。
そして旧川原湯温泉で最後まで営業しているのはこの1軒だけ。

湯の名称は「王湯」源頼朝にちなんで命名?

壁には、源頼朝の家紋である「ササリンドウ」。
300円払って露天風呂へ

実は俺は10歳くらいの時に祖父に連れられて、この温泉に入っている。人生で最初に入った温泉なのだ。
温泉には親子3人が入っていた。
俺「写真を撮っていいですか」
お父さん「どうぞどうぞ、私も撮りたかったんです」
二人でカシャカシャ撮りました。

俺が入った時も、この子供たちくらいの年齢。この子供もこのお風呂に入ったのはずっと記憶に残るだろう。
ちなみにこの「王湯」の営業は今月いっぱいです。移転先で7月から営業再開だそうです。
この郵便局も沈みます。

川原湯温泉駅。この駅も沈みます。いま、高いところに「新川原湯温泉駅」を建設中。

ちょうど列車が来た。鉄道マニアらしい人が2人、写真を撮ってました。

沈む国道145号線を走ってダム建設予定地へ
この鉄橋も道路も沈みます。

ここがダム建設予定地。名勝「吾妻渓谷」の上流側です。狭い谷のところです。

建設中の湖面1号線大橋(仮称)と移転先の新川原湯温泉。工事を急ピッチでやってました。

すでにいくつかの旅館は移転先で営業してました。創業352年の山木館は昨年9月に新装オープンしています。
山木館
http://yamakikan.jp/
中之条に戻って「Tumuji」へ

最近建てられたおしゃれな空間です。
Tumuji
http://tsu-mu-ji.com/
つむじとは(サイトから抜粋)
「ぐるぐるぐるぐる、頭の真ん中、つむじはアイデアの出るところ。
みんなのつむじが集まって、大きなつむじ風をまきおこす。
つくる が集まる場所「つむじ」には、であう、つながる、うまれる、つたえる、が体験できるコンテンツが盛りだくさん。
中之条の文化やものづくりが体験できるワークショップをはじめ、地域の方々が持ち寄った新鮮野菜や珍しい品々が並ぶ「ぷらっと青空市」など、「つむじ」のイベントはみんなが参加してくれることでもっとおもしろくなります。
四万の温泉を気軽に愉しめる足湯「ゆさんだむしぇ」や、芝生の「お祭り広場」は、みんなの出会いがうまれる場所。
ぷらっと寄って、集まって、みんなで「つむじ」をたのしもう!!」
こんな建物です。

ここのカフェでランチタイム。「豆入りキーマカレー」をいただいた。とっても美味しかったです。

中之条では2007年から2年に1回、大きなイベントが開催されている。これはそのイベントを写真集にしたもの。

イベントの名称は「中之条ビエンナーレ」
100人以上のアーティストが集まり、中之条の古い民家や木造校舎、温泉街、Tumujiなど、町全体が美術館のようになるイベント。若者からお年寄りまでたくさんの人がボランティアとして手伝います。
2007年の第1回は48000人の来場者、2013年の第4回は33万人が訪れたそうです。人口17000人の町が一気に賑やかになります。
中之条ビエンナーレ公式サイト
http://nakanojo-biennale.com/
2015年は9月12日から1か月間開催されます。
Tumujiの中を歩く

鳥追い祭り。なんと400年以上も続いている伝統行事。

Tumujiの中心部。ここでコンサートなどが開催される。

俺の出た小学校。建物は変わってるけど、来年で廃校になります。

明治6年創立だから142歳です。俺が通っていたころは全校生徒数は400人以上いました。今は76人です。1年生は7人しかいません。寂しいけど、これが現実です。どんどん小さくなる日本・・・
俺の実家に建つ樹齢250年(俺が子供のころ200歳以上と教えられた)のシダレザクラ

変わってないのはこのシダレザクラと山々の景色かな。
毎月送られてくる俺の従兄が編集している会報「月刊敬道いとこ会」

これは今年の1月の会報です。
俺の実家がチームを結成して「中之条まちなか5時間リレーマラソン」に参加して209チーム中59位になったというお知らせです。
中之条まちなか5時間リレーマラソン
http://www.town.nakanojo.gunma.jp/machi5/
編集人の従兄が言うには
「会報を送って返事が一度もないのは陽一だけだ!」
と言ってるそうです(-_-;)
「八ツ場ダム」(これでヤンバダムと読む)
この計画が始まったのは60年以上も前のこと。昭和27年だから俺が生まれる2年前である。長年のダム建設反対運動、そして強酸性のため当時(1960年ごろ)の技術では建設は無理など、二転三転して、最初の工事着手は1994年まで遅れた。工事が始まって15年後の2009年に当時の前原国土交通省大臣が建設中止を表明。2年間工事は止まり、2011年に再び工事再開。完成予定はどんどん遅れて、現時点では2020年となっている。なんと計画から67年も経つことになる。始皇帝の兵馬俑やクフ王の世界最大ピラミッドより長い(笑)
実家(中之条)を早朝に出て、暮坂峠を抜けて、まずは野反湖へ

連日の大雨で観光客は一人もいなかった。
帰りは長野原を回り、川原湯温泉へ
高いところに橋がいくつも架けられていた。

これはダムが建てられると道路が湖に沈むので新たに高いところに建設されたのだ。
この下の橋は湖底に沈む。

上空から撮った建設地。

この古い鉄橋も道路も沈む。

新たに建てられた不動大橋からの眺め。下の道路も鉄道も水田も5年後に沈む。

不動大橋から上流方向を見る。この景色も5年後には大きく変わる。

そして沈む温泉街へ
川原湯温泉。源頼朝が発見したという長い歴史を持つ温泉。

すぐ上に橋が建設中。橋の名前はまだない。現在は仮称「湖面1号線」

川原湯温泉は高いところに移転して「新川原湯温泉」となる。
そして旧川原湯温泉で最後まで営業しているのはこの1軒だけ。

湯の名称は「王湯」源頼朝にちなんで命名?

壁には、源頼朝の家紋である「ササリンドウ」。
300円払って露天風呂へ

実は俺は10歳くらいの時に祖父に連れられて、この温泉に入っている。人生で最初に入った温泉なのだ。
温泉には親子3人が入っていた。
俺「写真を撮っていいですか」
お父さん「どうぞどうぞ、私も撮りたかったんです」
二人でカシャカシャ撮りました。

俺が入った時も、この子供たちくらいの年齢。この子供もこのお風呂に入ったのはずっと記憶に残るだろう。
ちなみにこの「王湯」の営業は今月いっぱいです。移転先で7月から営業再開だそうです。
この郵便局も沈みます。

川原湯温泉駅。この駅も沈みます。いま、高いところに「新川原湯温泉駅」を建設中。

ちょうど列車が来た。鉄道マニアらしい人が2人、写真を撮ってました。

沈む国道145号線を走ってダム建設予定地へ
この鉄橋も道路も沈みます。

ここがダム建設予定地。名勝「吾妻渓谷」の上流側です。狭い谷のところです。

建設中の湖面1号線大橋(仮称)と移転先の新川原湯温泉。工事を急ピッチでやってました。

すでにいくつかの旅館は移転先で営業してました。創業352年の山木館は昨年9月に新装オープンしています。
山木館
http://yamakikan.jp/
中之条に戻って「Tumuji」へ

最近建てられたおしゃれな空間です。
Tumuji
http://tsu-mu-ji.com/
つむじとは(サイトから抜粋)
「ぐるぐるぐるぐる、頭の真ん中、つむじはアイデアの出るところ。
みんなのつむじが集まって、大きなつむじ風をまきおこす。
つくる が集まる場所「つむじ」には、であう、つながる、うまれる、つたえる、が体験できるコンテンツが盛りだくさん。
中之条の文化やものづくりが体験できるワークショップをはじめ、地域の方々が持ち寄った新鮮野菜や珍しい品々が並ぶ「ぷらっと青空市」など、「つむじ」のイベントはみんなが参加してくれることでもっとおもしろくなります。
四万の温泉を気軽に愉しめる足湯「ゆさんだむしぇ」や、芝生の「お祭り広場」は、みんなの出会いがうまれる場所。
ぷらっと寄って、集まって、みんなで「つむじ」をたのしもう!!」
こんな建物です。

ここのカフェでランチタイム。「豆入りキーマカレー」をいただいた。とっても美味しかったです。

中之条では2007年から2年に1回、大きなイベントが開催されている。これはそのイベントを写真集にしたもの。

イベントの名称は「中之条ビエンナーレ」
100人以上のアーティストが集まり、中之条の古い民家や木造校舎、温泉街、Tumujiなど、町全体が美術館のようになるイベント。若者からお年寄りまでたくさんの人がボランティアとして手伝います。
2007年の第1回は48000人の来場者、2013年の第4回は33万人が訪れたそうです。人口17000人の町が一気に賑やかになります。
中之条ビエンナーレ公式サイト
http://nakanojo-biennale.com/
2015年は9月12日から1か月間開催されます。
Tumujiの中を歩く

鳥追い祭り。なんと400年以上も続いている伝統行事。

Tumujiの中心部。ここでコンサートなどが開催される。

俺の出た小学校。建物は変わってるけど、来年で廃校になります。

明治6年創立だから142歳です。俺が通っていたころは全校生徒数は400人以上いました。今は76人です。1年生は7人しかいません。寂しいけど、これが現実です。どんどん小さくなる日本・・・
俺の実家に建つ樹齢250年(俺が子供のころ200歳以上と教えられた)のシダレザクラ

変わってないのはこのシダレザクラと山々の景色かな。
毎月送られてくる俺の従兄が編集している会報「月刊敬道いとこ会」

これは今年の1月の会報です。
俺の実家がチームを結成して「中之条まちなか5時間リレーマラソン」に参加して209チーム中59位になったというお知らせです。
中之条まちなか5時間リレーマラソン
http://www.town.nakanojo.gunma.jp/machi5/
編集人の従兄が言うには
「会報を送って返事が一度もないのは陽一だけだ!」
と言ってるそうです(-_-;)