デモをやる理由
「釣り人が何をほざいているんだ」と言われるかもしれない。「釣り人に何ができるんだ」と言われるかもしれない。
そう言われたら何度でも答えてあげよう。
「我慢できねえからだ!」
難しいことは俺には逆立ちしても言えない。しかし、正義はわかる。
その正義が日本のあちこちで踏んづけられている。
このままでいいのか?
いいわけねえだろ!
そしてこんな横断幕を作ることにした。

こんなTシャツも作ることにした。

頭に来た原因は産卵期(6~8月)を狙ったまき網船の乱獲である。
毎年6月に入ると産卵場である日本海で待ち伏せて一網打尽である。
しかもほとんどが産卵直前の親マグロ。
と言っても、初出産を迎える3歳、4歳がほとんど。人間で言えば中学生くらいのマグロである。
※自然界では資源が危機的にまで減少すると成熟が早まることが報告されている。種を維持するために子供のうちから産卵するのだ。
お腹に卵を抱えたまま巻かれてしまうのだ。

しかもクロマグロが一年で一番美味しくない時期である。卵や白子に養分を取られてしまうので脂がほとんどのってない。赤身がほとんどのクロマグロである。俺は数年前に食べたが、これならキハダやメバチのほうがはるかに美味い。それいらい俺は産卵期のクロマグロ(メジマグロ含む)を食べてない。
9月以降まで待って獲れば脂ものってトロの部分が増え、クロマグロ本来の味となる。
しかも産卵期のクロマグロは毎年大暴落をする。そして市場に売れ残るほど大量に入るのだ。
1キロ300円?

目を疑う価格である。
冷凍のキハダやメバチより安い?
クロマグロは別名「黒いダイヤ」と言われてキロ1万円以上するのはざらである。
それがこの時期だと500円、600円は当たり前で、300円まで暴落することもある。さらにセリで売れ残ることもある。
売れ残ったマグロは業者がまとめて二束三文で買っていくらしい。まあ捨てるよりは良いが・・・
あの高級魚クロマグロが産卵期は不味いことと大量に獲りすぎでマグロの中で一番安いマグロになるのだ。
これは海の資源をまったく無駄使いしていることなのだ。
しかもクロマグロは絶滅危惧種である。
その資源は人類が漁を始める前の3.6パーセントまで減少したと報告されている。
資源回復のためには獲らないで産卵させるべきである。
ところが暴落しても獲りつづける。まったく狂っているとしか言いようがない。
そんなに目先の金が欲しいのか!
海の資源は国民の財産である。一部漁業者のものではない!
※一部漁業者とはここではまき網船を所有する大手水産会社のことである。産卵期にクロマグロを漁獲している1番がニッスイで、2番がマルハニチロだ。2014年はこの2社で産卵期のたった2か月で1000トン以上もまき網で漁獲している。
資源の絶滅を危惧した壱岐と対馬の漁師は今年から産卵期(6月と7月)のクロマグロ成魚(30キロ以上)を3年間禁漁すると決定した。産卵親魚に卵を産ませることを優先したのだ。
「親の仇(かたき)と魚は見たらとれ」と教えられ、早いもん勝ち、獲ったもん勝ちで生きてきた漁師が自粛するほどマグロは減ったのだ。
ところがまき網の野郎は、そんな離島の漁師が禁漁している海で連日のように網を広げて大暴れしているのだ。資源は減ったが、最先端の電子機器を積んだまき網は日本海のどこにマグロがいても見つけ出してしまう。見つけたら最後、ほとんど獲ってしまうのだ(ある漁労長の話)。
対馬では100隻以上の漁船がまき網(ニッスイグループ)に抗議のため集まった。

漁師が留守の間に、漁師がヨコワを集めるために沖に設置した「シイラ受け」という仕掛けに付いたヨコワもまき網は根こそぎかっさらっていくのだ。俺には泥棒にしか見えない。そして漁師がまき網船や水産庁に抗議しても無視である。
自腹でまき網船を監視する漁船。

これは4年前の七里が曽根。毎年産卵期になると大量のクロマグロが産卵していた。

ところが3年前から産卵がパッタリと見られなくなった。
釣り人も10年くらい前からどんどん釣れなくなった。今では100回行って1匹釣れるかどうかの確立である。
それでもスーパーには格安クロマグロが並んでいる。しかし、このままではあと2~3年で国産の天然クロマグロはスーパーに並ばなくなるだろう。厳しい資源管理をやって資源が一気に回復したタイセイヨウクロマグロと完全養殖のクロマグロだけがスーパーに並ぶ時代はすぐそこまで来ている。
水産先進国ではまき網による漁は厳しく規制、監視されているが、日本は野放しである。野放しにしている最大の原因はまき網の利権である。これが長年、水産庁を牛耳っているからだ。そのため全国の零細漁業者は魚が激減したことで廃業が相次ぎ、ピーク時100万人いた漁師は17万人まで激減した。2028年には4万人まで減ると研究機関から報告されているのだ。
そして漁師の消えた海岸線はどうなるのか?
離島では大手水産会社の養殖生簀がどんどん増えている。
大手水産会社と水産庁が結託して、日本の海を牛耳ろうとしているように俺は思えてならない。
クロマグロの資源が減少した原因を水産庁に問うと。
水産庁「資源の減少は環境要因」「産卵親魚を獲っても資源には影響しない」と毎回決まり文句である。
そして我々の抗議を「科学的根拠がない」「感情論だ」と非難。
俺に言わせれば「水産庁の科学的根拠に従った結果、クロマグロは絶滅危惧種になった」である。
まったく国民を舐めている。
そして
ついに
怒りが爆発!
デモだ!
デモの日程とスケジュール
警視庁へのデモの許可は届け出済みです。
タイトル「太平洋クロマグロを絶滅から守ろう!」
主催 「太平洋のクロマグロを絶滅から守る会」
(この会は活動費はどこからもいただいていないボランティアの方々の集まりです。目的は太平洋クロマグロの資源回復です。それ以外の活動は一切やりません。資源回復が確認できたらすぐに解散します。それまでは全力で頑張ります。)
日程 平成27年8月3日(月) 12:45~16:00
場所 水産庁前とニッスイ本社前
集合 日比谷公園霞門前 12:45集合
内容 横断幕を掲げて抗議。抗議のビラを1万枚配布など。
※当日は産卵期のクロマグロを獲るな!のTシャツを用意して参加者に原価(1300円)で販売します。
※参加者は茂木まで連絡をお願いします。メールアドレス mogi@sfpc.jp
やるぞー!

相手は今までたくさんの人が10年以上抗議してもほとんど動いてない。当然俺たちが頑張っても動かないだろう。
でも、このままじっとしていいいのか。
勝てない相手だからこそ、挑む価値がある。
そして我々には強い見方がいる。
それは
「正義」
正しいことはどんなことがあっても貫く!
デモへのご協力をお願いしますm(__)m
そう言われたら何度でも答えてあげよう。
「我慢できねえからだ!」
難しいことは俺には逆立ちしても言えない。しかし、正義はわかる。
その正義が日本のあちこちで踏んづけられている。
このままでいいのか?
いいわけねえだろ!
そしてこんな横断幕を作ることにした。

こんなTシャツも作ることにした。

頭に来た原因は産卵期(6~8月)を狙ったまき網船の乱獲である。
毎年6月に入ると産卵場である日本海で待ち伏せて一網打尽である。
しかもほとんどが産卵直前の親マグロ。
と言っても、初出産を迎える3歳、4歳がほとんど。人間で言えば中学生くらいのマグロである。
※自然界では資源が危機的にまで減少すると成熟が早まることが報告されている。種を維持するために子供のうちから産卵するのだ。
お腹に卵を抱えたまま巻かれてしまうのだ。

しかもクロマグロが一年で一番美味しくない時期である。卵や白子に養分を取られてしまうので脂がほとんどのってない。赤身がほとんどのクロマグロである。俺は数年前に食べたが、これならキハダやメバチのほうがはるかに美味い。それいらい俺は産卵期のクロマグロ(メジマグロ含む)を食べてない。
9月以降まで待って獲れば脂ものってトロの部分が増え、クロマグロ本来の味となる。
しかも産卵期のクロマグロは毎年大暴落をする。そして市場に売れ残るほど大量に入るのだ。
1キロ300円?

目を疑う価格である。
冷凍のキハダやメバチより安い?
クロマグロは別名「黒いダイヤ」と言われてキロ1万円以上するのはざらである。
それがこの時期だと500円、600円は当たり前で、300円まで暴落することもある。さらにセリで売れ残ることもある。
売れ残ったマグロは業者がまとめて二束三文で買っていくらしい。まあ捨てるよりは良いが・・・
あの高級魚クロマグロが産卵期は不味いことと大量に獲りすぎでマグロの中で一番安いマグロになるのだ。
これは海の資源をまったく無駄使いしていることなのだ。
しかもクロマグロは絶滅危惧種である。
その資源は人類が漁を始める前の3.6パーセントまで減少したと報告されている。
資源回復のためには獲らないで産卵させるべきである。
ところが暴落しても獲りつづける。まったく狂っているとしか言いようがない。
そんなに目先の金が欲しいのか!
海の資源は国民の財産である。一部漁業者のものではない!
※一部漁業者とはここではまき網船を所有する大手水産会社のことである。産卵期にクロマグロを漁獲している1番がニッスイで、2番がマルハニチロだ。2014年はこの2社で産卵期のたった2か月で1000トン以上もまき網で漁獲している。
資源の絶滅を危惧した壱岐と対馬の漁師は今年から産卵期(6月と7月)のクロマグロ成魚(30キロ以上)を3年間禁漁すると決定した。産卵親魚に卵を産ませることを優先したのだ。
「親の仇(かたき)と魚は見たらとれ」と教えられ、早いもん勝ち、獲ったもん勝ちで生きてきた漁師が自粛するほどマグロは減ったのだ。
ところがまき網の野郎は、そんな離島の漁師が禁漁している海で連日のように網を広げて大暴れしているのだ。資源は減ったが、最先端の電子機器を積んだまき網は日本海のどこにマグロがいても見つけ出してしまう。見つけたら最後、ほとんど獲ってしまうのだ(ある漁労長の話)。
対馬では100隻以上の漁船がまき網(ニッスイグループ)に抗議のため集まった。

漁師が留守の間に、漁師がヨコワを集めるために沖に設置した「シイラ受け」という仕掛けに付いたヨコワもまき網は根こそぎかっさらっていくのだ。俺には泥棒にしか見えない。そして漁師がまき網船や水産庁に抗議しても無視である。
自腹でまき網船を監視する漁船。

これは4年前の七里が曽根。毎年産卵期になると大量のクロマグロが産卵していた。

ところが3年前から産卵がパッタリと見られなくなった。
釣り人も10年くらい前からどんどん釣れなくなった。今では100回行って1匹釣れるかどうかの確立である。
それでもスーパーには格安クロマグロが並んでいる。しかし、このままではあと2~3年で国産の天然クロマグロはスーパーに並ばなくなるだろう。厳しい資源管理をやって資源が一気に回復したタイセイヨウクロマグロと完全養殖のクロマグロだけがスーパーに並ぶ時代はすぐそこまで来ている。
水産先進国ではまき網による漁は厳しく規制、監視されているが、日本は野放しである。野放しにしている最大の原因はまき網の利権である。これが長年、水産庁を牛耳っているからだ。そのため全国の零細漁業者は魚が激減したことで廃業が相次ぎ、ピーク時100万人いた漁師は17万人まで激減した。2028年には4万人まで減ると研究機関から報告されているのだ。
そして漁師の消えた海岸線はどうなるのか?
離島では大手水産会社の養殖生簀がどんどん増えている。
大手水産会社と水産庁が結託して、日本の海を牛耳ろうとしているように俺は思えてならない。
クロマグロの資源が減少した原因を水産庁に問うと。
水産庁「資源の減少は環境要因」「産卵親魚を獲っても資源には影響しない」と毎回決まり文句である。
そして我々の抗議を「科学的根拠がない」「感情論だ」と非難。
俺に言わせれば「水産庁の科学的根拠に従った結果、クロマグロは絶滅危惧種になった」である。
まったく国民を舐めている。
そして
ついに
怒りが爆発!
デモだ!
デモの日程とスケジュール
警視庁へのデモの許可は届け出済みです。
タイトル「太平洋クロマグロを絶滅から守ろう!」
主催 「太平洋のクロマグロを絶滅から守る会」
(この会は活動費はどこからもいただいていないボランティアの方々の集まりです。目的は太平洋クロマグロの資源回復です。それ以外の活動は一切やりません。資源回復が確認できたらすぐに解散します。それまでは全力で頑張ります。)
日程 平成27年8月3日(月) 12:45~16:00
場所 水産庁前とニッスイ本社前
集合 日比谷公園霞門前 12:45集合
内容 横断幕を掲げて抗議。抗議のビラを1万枚配布など。
※当日は産卵期のクロマグロを獲るな!のTシャツを用意して参加者に原価(1300円)で販売します。
※参加者は茂木まで連絡をお願いします。メールアドレス mogi@sfpc.jp
やるぞー!

相手は今までたくさんの人が10年以上抗議してもほとんど動いてない。当然俺たちが頑張っても動かないだろう。
でも、このままじっとしていいいのか。
勝てない相手だからこそ、挑む価値がある。
そして我々には強い見方がいる。
それは
「正義」
正しいことはどんなことがあっても貫く!
デモへのご協力をお願いしますm(__)m
コメント
管理人のみ閲覧できます
2015-07-08 02:08 編集
Re: タイトルなし
> 日本全国のマグロ漁師さんが参加してくれたらいいですよね。さすがに無理ですけど当事者ですし。
> 職場の近くなので休暇とれたら参加します。
2015-07-21 05:15 茂木陽一 URL 編集
外房も
2015-10-24 19:13 外房くん。 URL 編集