2015/07/10

クロマグロをリリースする

キャンペーンの写真を入れ替えました。

フックの付いたマグロに多くの方が疑問を感じていたようです。


新しくこの写真に変更しました。
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「太平洋クロマグロを絶滅から守ろう!」


以前の写真はこれでした。
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ご指摘です。おっしゃる通りだと思います。俺は釣り人なので気が付きませんでした。
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言い訳になりますが、フレデリック・フォーサイスの短編小説「帝王」の中に巨大マーリンと8時間格闘して最後は体力も使い果たし、意識ももうろうとなりながら巨大マーリンをリリースする場面があります。その場面が大好きで、このような写真を使ってしまいました。
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アメリカ、カナダ、ニュージーランドではクロマグロはリリースが普通です。カナダのプリンスエドワード島に毎年クロマグロを釣りに行きますが、アベレージサイズ350キロ以上のクロマグロが毎日ヒットします。


その動画です。船の回りは巨大クロマグロでいっぱいです。



釣り人は1匹もキープできません。すべて船べりでリリースしなければなりません。
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リリースしても死ぬのでは?とよく聞かれます。


ところがファイティングタイム90分以内にリリースすれば96パーセントが生きているそうです。
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Canada worked with 20 PEI tuna fishermen to tag 59 fish with fail-safe satellite tags.

Only two fish died - 3.4 percent - easing the minds of most commercial tuna men,and presumably adjusting mortality estimates for 2011.


また、俺はアメリカ、カナダ、ニュージーランドの3国でクロマグロ釣りをしましたが、各国がマグロの研究に大変力を入れているのが印象でした。

背中にポップアップタグ(データを蓄積できるタグ)を打ったり、お腹を切り裂いてアーカイバルタグを埋め込んだり、そうやってリリースしてもほとんど生きているのです。クロマグロの生命力は私たちが思っているよりはるかに強いです。


船にあげたあとは口から常に海水を注ぎます。ギァフは返しのないものを使い、必ず下あごにかけます。
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濡れたタオルを目に当てるとおとなしくなります。
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長さを計り、タグを打ってリリースします。
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アメリカ、カナダ、ニュージーランドではこうやって毎年研究のためにたくさんリリースされてます。釣り船や釣り人も研究者を船に乗せて研究に協力しています。日本では300キロオーバーのクロマグロをリリースするなんて聞いたことがありません。

海外ではこのように研究に力を入れてます。

そして資源管理も科学的根拠を基にしっかりとやってます。

だからクロマグロはいっぱいいます。

そして大西洋のクロマグロは資源が増えています。


日本は世界のクロマグロの8割を消費していますが、このような研究はほとんどやってません。

日本は獲って売って食べるだけの国なのです。

産卵期まで乱獲しています。

資源はどんどん減っています。



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