2015/09/30

スポーツフィッシングは誤解されている

今年もカナダは多くのアングラーの夢をかなえてくれた。

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スポーツフィッシングと言うと目の敵にする人たちがいる。まず目立った発言が多いのが水産庁関係者である。
そうなった発端は1970年代後半から1980年代初めにかけて嵐のように吹き荒れたEEZ(排他的経済水域)らしい。

ある本にこんなことが載っていた。
「アメリカにはスポーツフィッシングという大きな漁業がある。スポーツフィッシングをやっている人は弁護士、医者、実業家などのエリート集団で、毎年カジキやクロマグロをスポーツとして釣る大きな大会を開催している。だから自分たちの漁場を荒らし回る日本の漁船が目障りだった。法的には規制できない。日本も彼らをあまり刺激しないように、アメリカ政府と話し合って毎年操業できる隻数と漁獲量を決めてきた。しかし、彼らは日本漁船を完全に追い出すため、社会的地位を背景に、アメリカ政府に圧力をかけ続けてきた。」

「以前はスポーツ漁業者が釣ったマグロは穴を掘って捨ててきたんです。アメリカ人はマグロを食べませんからね。今は日本に売っています。今では彼らにとってダイヤモンドですよ」


言われた方は某水産団体の惨事です。


さらに『NEWSポストセブン』 SAPIO2012年9月19日号

東京海洋大学の末永芳美教授が説明する。
「アメリカでは、大西洋クロマグロのスポーツフィッシングが弁護士や医師など富裕層の間で盛んです。『ゲーム・ハンティング』などと称して重さや体長を競う。彼らは重さや長さを測って写真を撮ったら、マグロを浜に埋めて廃棄してきたのです。その後、1980年代にはマグロが日本で高く売れることに気付き、素人たちが一攫千金に乗り出した時期もあった。彼らがもっと自由にスポーツフィッシングを楽しむため、環境団体と組んでマグロ漁の禁止・制限に乗り出した経緯があります」

末永氏によれば、ICCAT(大西洋マグロ類保存国際委員会)が米国に割り当てる漁獲枠(948.7t)のおよそ半分がスポーツフィッシング消費なのだという。つまり毎年400~500tがレジャー目的で消えているのだ(日本の同漁獲枠は1000t強)。マグロを釣り上げては埋める人間に「絶滅危惧だから保護しろ」と言われても説得力はない。


末永教授は水産庁から移ってきた人である。

それとスポーツフィッシングは別に富裕層の釣りではありません。アメリカはレジャーとしての釣り全体をスポーツフィッシングと呼んでます。スポーツを辞書で調べると「楽しむ」とか「娯楽」と言う意味があります。漁師(漁業)のことはコマーシャルフィッシングと呼んでます。


浜に埋める?
俺はアメリカ・カナダに20回以上クロマグロ釣りに行ってるが、そんな話は見たことも聞いたこともない。また釣った魚を売った釣り人も見たことがないし、聞いたこともない。釣り人は厳しいレギュレーションを守り、キープしたクロマグロは全員が喜んで持ち帰っている。我々が釣ったマグロも船長やクルー、もしくはマリーナにいる解体係がちゃんと解体してくれる。食べきれない分は船長やクルー、その家族に分けている。みんな心から感謝している。
そして釣り人は釣った魚を売ることもレストランなどに持ちこむことも違反であり、それをやると高額の罰金、悪質なら逮捕となるのだ。

埋めるなんて初めて聞く話なので、調べてみた。あった。年代は書いてないが80年から100年くらい(もしくはもっと古い)古い写真であることは服装や髪形、タックルで判別できる。その写真にコメントがあった。
「当時釣られたブルーフィンツナは、ほとんど食されることもなく、山あいに廃棄されることが多かった。」
アメリカでのロッドとリールを使ったクロマグロ釣りは1890年代から始まった。1911年には680ポンド(308キロ)が釣られている。1935年にヘミングウエイもクロマグロを釣っている。

この資料を見ると、西大西洋のクロマグロ親魚資源が急激に減少してきたのは1970年以降である。日本の遠洋マグロ船が獲りはじめた時期と一致している。それ以前は資源状態は良好だったらしい。ということはスポーツフィッシングでは資源は維持されていたということです。
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日本でもし同じようなことがあったら(資源が急激に減少したら)、黙っていないと思います。締め出そうとするのは当然の成り行きだと思います。


※1982年から産卵場であるメキシコ湾が禁漁になり、漁獲は一気に減少します。厳しい漁獲規制を続け、30年経った2012年ころから資源はどんどん回復しています。
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ちなみに日本の遠洋漁業も1970年ころまではミナミマグロを海上で投棄していたそうだ。

日本から遠く離れた海で漁獲するマグロは、鮮度保持のため冷凍して日本に運ばれてきます。現在は技術の発達により、マイナス60度で運搬していますが、昔の輸送温度はマイナス20度。
この温度帯では、デリケートな南マグロは鮮度や色味を保てず、売り物になりませんでした。そのため、他のマグロを少しでも多く積むために、南マグロは海に捨てられることが度々あったそうです。

http://www.kurakura.net/km-mtoo300.htm

日本海で産卵期にまき網で漁獲されたクロマグロの卵は産業廃棄物として現在も処理されている。その量は毎年10トン以上と聞く。
自分の国が捨てていたことには一切触れず、はるか昔のアメリカの話を持ち出す。悪意のある記事と思われても仕方ないだろう。



ここでアメリカ・カナダの現在のスポーツフィッシングを紹介する。これが真実です。

まずは今年9月のカナダでの写真を紹介します。日本では100年かけてもこんな釣りは無理です。それがカナダでは1日で達成できます。

基本は船べりリリースです。初挑戦の人でも3匹釣りました。
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これは漁師さんが釣ったマグロです。我々はリリースしているのでこういう写真が撮れません。そういうわけで漁師さんが水揚げしたときに撮らせていただいてます。もちろん喜んで撮らせてくれます。
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漁師さんが水揚げしたクロマグロはほぼ100パーセント日本へ送られます。


見覚えのあるTシャツですね。
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魚探にはクロマグロがいっぱい映ってます。この3倍以上映るときもあります。
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ニシンも毎日いっぱい獲れます。豊かな海だから巨大マグロも毎年回遊してくるのです。
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日本近海は1955年を最後にパッタリとニシンが獲れなくなりました。ピーク時は100万トンも獲れていたのですが、乱獲がたたり最近の漁獲は3000トン前後と、ピーク時の300分の1しか獲れてません。



以下は太平洋側のアメリカのレギュレーションです。
※これに関してはアメリカの友人に詳細に教えていただきました。


昨年10月のメキシコ太平洋岸でのクロマグロの遊漁全面禁漁を追いかけるように、本年7月30日よりアメリカ領海での遊漁の規制も始まりました。
サイズに関係なくアメリカ西海岸領海での1日のクロマグロのリミットは2匹に。
さらに他魚との区別のため船上での保管方法が厳密に決められてました。
1、ブロック(皮付きで)上下左右の4ブロック
2、トロの部分はハラビレ付きで肛門まで
3、カマ部分はムナビレ付きで
上記6ピースに切り分けたものをBluefin Tunaと明記して保存する。もしくはマルのまま保存する。


監視も厳しいです。

海上では武装したDFG(各州にある連邦機関です)と極稀に警察・コーストガードの乗船しての検査があります。Commercial, Sport Fishing 共にレギュレーションやライセンスの管理はDFGが行っている関係で取り締まりはDFGがメインとなります。これら取り締まりですが、洋上では遊漁船はもちろんカヤックまで、そしてオカッパリ、川、湖でも検査が行われてます。アメリカでは魚種によるDaily Bag Limitと、Size Limit 、Depth Limit ,産卵期禁漁のTime Periodなどが厳しく決められています。

罰則も日本よりはるかに厳しいです。

下記はCalifornia DFGのレギュレーションです。(州ごとに違います)
https://nrm.dfg.ca.gov/FileHandler.ashx?DocumentID=93478&inline=true
違反が判明した場合軽微な罪の場合その場で裁判所への出頭命令が出され、重罪が予想される場合は留置となります。
罰金刑だけではなく、船や機材の没収はもちろんですが、中には10年間海に関する仕事に従事してはならないなどという判決が出されています。

全米でSport Fishingで獲った魚の販売は全て違法です。
違反の場合、売った側も買った側も罰金が科せられます。
また、店にコマーシャル(漁師)から購入した以外の魚があった場合も処罰の対象になります。
日系の寿司屋の店主がヒラメを釣って、それが店の冷蔵庫にあったというだけで$4000の罰金を科せられたというのを聞いたことがあります。


次にアメリカ大西洋側のレギュレーションです。

ノースカロライナやボストン(ケープコッド沖)は原則1日1船1匹か2匹ですが、毎年資源量を調査してから決めます。サイズは59インチ以下、60~72インチ、73インチ以上に分けて、資源量の多いサイズを1匹か2匹キープできます。ボストンのコマーシャルは1日3匹までキープできます。ノースカロライナのコマーシャルは1日2匹までです。3年くらい前から資源量が増えているのでレギュレーションは緩くなりつつあります。


次にカナダ・プリンスエドワード州のレギュレーションです。

遊漁(実態は漁船)は1日2回までファイトができる。釣ってもばらしても2回ファイトしたら終了である。
※40分以上ファイトした場合、デッキハンドがフロロをつかんだ場合、船の横でギャフをかけた場合は全てキャッチとみなす。。
ここでのキャッチとはキャッチアンドリリースのことです。遊漁は原則すべて船べりでリリース。
コマーシャル(漁師)は年に1匹だけキープできる。これは9月末に締切り、枠が残っていれば抽選でもう1匹キープできる。
この個人枠は他の漁師に譲ることもできる。プリンスエドワード州のクロマグロ漁獲枠は148トン。今までは128トンだった。資源が回復しているので枠は増加傾向にある。遊漁のレギュレーションも3年前はもっと厳しかった。
カナダの遊漁は普段はロブスターやマッスル貝、ニシン、カキなどを獲っている。遊漁は7月から10月末まで。資源を減らさないで換金するという最も理想的な商売である。
リリース方法も確立されている。リリース後の生存率はなんと96パーセントである。
※生態を調べるためにほとんどのクロマグロにタグ(標識)を打ってリリースしている。


リリース方法を紹介します。

この緑のロープでマグロを船でゆっくり引っ張って元気になったころに白いロープを引くとフックが外れてリリースされます。
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まず、返しのない小さなギャフをマグロのカンヌキの部分に刺す。
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次にリリース用のフックを刺す。ギャフは外す。
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ゆっくりと引っ張って、元気に回復したときにもう1本のロープを引っ張ると外れてリリースとなる。
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このように生態調査のために、ほとんどのマグロにタグ(標識)を打ってからリリースされてます。日本では300キロオーバーのマグロをリリースするなんて聞いたこともありません。
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アメリカでは国家がスポーツフィッシングを推進しています。

毎年、6月の第1週目に、NFW(全米釣り週間)が実施され、大統領自らがスポーツフィッシングの重要性や社会的意義について、全国民に向けてメッセージ(開会宣言)を発信します。
1例として、1999年クリントン前大統領の現職時の宣言は、以下の通りです。

「自然への愛情は、常にアメリカ文化の中心的な要素をなしてきた。我が国の水生・野生生物や、とりまく草原・森林・湖沼・河川・湿地は、国の最大の宝であり大切な資源である。それらを慈しみ親しむ最善の方法の一つが、レクリエーショナルフィッシングである。レクリエーショナルフィッシングは、あらゆる人達が、しかも平等に真の魅力的なレジャーとして楽しむことができる。また、素晴らしい自然環境の中で魚とのファイトを通じて忍耐と思いやりを育む機会を与えてくれる。
スポーツフィッシング業界は、国の経済に活力を与え、環境保護に貢献している。
私は、ナショナルフィッシングウィークを組織し、それに奉仕し支援する人々に託して、アメリカ人にどうすれば貴重な天然資源に関心をもってもらえるかを教示しながら多くの新しい世代に釣りの喜びを教え広めてくれることに期待する。」

アメリカ合衆国及び各州、スポーツフィッシング業界では、釣りを国民が健全でしかも、ゆとりある楽しい生活をエンジョイする最良のレクリエーションであると捉え、国を揚げてその高揚に努めています。
又、「Hook on fishing、Not on drugs」・・・麻薬を止めて釣りにはまろうと言うプログラムを掲げ、釣りを青少年にとっての健康的な生活様式の一つとして、国を挙げて釣り振興に取組んでいます。


アメリカの釣り人口は3300万人。釣りによる経済効果は5兆円以上だそうです。



ここで日本国内に戻します。

この方は今でもスポーツフィッシングを問題視しています。

宮原農林水産省顧問
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日本が漁獲規制を進めようと動いているのだが、アメリカがスポーツフィッシングに遠慮して動かないと言ってるのだ。
これはまったく滅茶苦茶な発言である。

アメリカの提案は日本より厳しい漁獲規制なのだ。それは宮原氏自身も語っている。
米国が2030年までに太平洋クロマグロ資源量を12万トン水準まで増やすという目標を国際会議で主張していることに対して。

宮原農林水産省顧問「米国案が国際的に認められれば、厳しい漁獲規制が長期化する恐れがある。」

とアメリカ提案を否定しているのだ。ちなみに日本の資源回復目標は2024年までに4.3万トンである。アメリカはさらに厳しい提案をしているのが事実なのだ。

日本の提案は2024年までに4.3万トンまで回復させる。

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アメリカの提案は2030年までに初期資源量の20パーセントである12万トンまで回復させる。
※現在の資源量は初期資源の3.6パーセントまで減少している。
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大西洋クロマグロは厳しい漁獲規制をやった結果、2012年ころから資源は急激に回復している。

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ちゃんと管理すれば資源は回復するというよい証拠です。
※SSB:産卵親魚量

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太平洋クロマグロは有効な資源管理をほとんどやってないので資源はどんどん減っている。

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産卵期に漁獲が集中しているのは大きな原因だと俺は思うのだが。水産庁は親が減っても子は減らないと繰り返して言ってます。
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宮原農林水産省顧問はこんな発言もしている。

「親魚を産卵期に獲り控えても、別の時期に獲れば資源への悪影響は変わらない」

産卵期にまき網で漁獲されるクロマグロはほとんどが3歳魚と4歳魚(近年の平均は30キロ台後半。1980年代は100キロ台だった)。ようするにほとんどのクロマグロが初めての産卵なのである。400万個(100キロだと1000万個の卵を産む)の卵を産んだ後に漁獲されるのと、一度も卵を産まないで漁獲されるのでは資源への影響に大きな差が出るのは明らか。それを無視した発言である。


以下のリンク先は必見です。ニッスイと山陰まき網組合が水産庁が力説する科学的根拠を無視した頓珍漢な発言をしています。

マグロ急減で漁業者衝突 動かぬ水産庁の不可思議
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5318


質問:産卵期にクロマグロを漁獲する理由は。

回答:日本水産
地域ごと、漁法ごとに魚が漁獲できる時期というものがあり、日本海で巻き網を使って漁をする場合、6~7月の産卵期となる。この時期以外は漁獲しづらい。


回答:山陰旋網(さんいんまきあみ)漁業協同組合
産卵場に集まってくる時期が巻き網で漁を行う私たちにとっては最も獲りやすい。


産卵期に巻く理由は「その時期が一番巻きやすい」と言ってます。これが科学的根拠?
一番不味い時期、一番値が付かない時期、そんなときに大量に卵を持ったマグロを巻くことが科学的根拠なんですか?


さらに続く

頓珍漢な発言その2
「また、産卵前のクロマグロがもっとも美味しいので、その時期を狙っている。」

だったらキロ300円まで暴落しない。暴落の原因は一年のうちで一番不味い時期である、そして売れ残るほど獲る、その二つである。
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頓珍漢な発言その3
「サケもタラもボラも産卵親魚を漁獲している。産卵親魚を獲ることが悪いという考えには違和感がある。」

サケ(イクラ)、タラ(タラコ)、ボラ(カラスミ)とその卵は市場価値が高い。クロマグロの卵は産業廃棄物として捨てられている。同じに考えるのは大きな間違い。



その宮原氏はかつては素晴らしいことを言ってました。今年の3月ごろからまったくの別人に変貌しました。圧力がかかったのかと疑ってしまいます。

俺から見て良い人だったころの宮原氏
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産卵親魚は獲るべきではない。
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日刊水産経済新聞 2013年8月29日
太平洋クロマグロ資源回復へ/宮原正典・水産庁次長に聞く
主なところを抜粋
「巻き網ならば、メジを獲るとしても高値で取引される養殖用種苗を必要な分だけ丁寧に漁獲することにして、それ以外の無用なメジを獲らない。定置も例外ではない。待ちの漁業だから「手の打ちようがない」ではなく、メジなど小さいマグロが網に入れば放すことはできるはずだ。引縄も、漁獲の大半を死なせてしまうような漁をやめ、丁寧に養殖用種苗だけを漁獲する。遊漁だって同じ。遊びで漁獲して売るなんてやめてもらうしかない。」

「卵を産む親を守るのも資源回復には必要。だから大きければ獲っていいということにはならない。資源を回復させる必要があるときは、大きいか小さいかにかかわらず、獲るのは控えてもらう。大西洋は漁獲規制を強化したことで資源が回復した。太平洋でそれができるかできないかは、日本にかかっている。もしできないようなことになれば、日本がクロマグロ資源をつぶしたと言われても仕方ない。その瀬戸際にあることを、日本人全体が考えないといけない。」



ここでアメリカの友人の手紙

今回のカリフォルニアの規制の際、タックルショップに行くたびに客や店員から「メキシコからマグロを買うのは日本人だろ?」「日本沿岸はどんな規制をしているんだ?」「日本製の釣り道具は金輪際買わないぞ」「アメリカ領海では黒マグロはほとんど釣れなかったから、10匹が2匹に規制されたところで問題ない。」「メキシコ側が好ポイントなのに、そのメキシコ側で禁漁になってしまった」「シマノやダイワは日本で何をやっているんだ?」「黒鮪を異常な価格で取引して世界中の漁場を混乱させてのは日本だ」など、耳の痛くなる話を聞いています。

数年前、帰国した際に熱海に家族旅行をしました。
そこで見た光景は今でも忘れません。
都会から遊びに来た親子連れが堤防で糸を垂れていました。ここまではほのぼのとした景色ですが、バケツの中を見ると手のひらよりも小さなメジナが白い腹を上に数匹浮いています。
夜旅館で伊勢海老コースをいただきました。どう見ても1歳未満の赤ちゃんです。それが各自に2匹ずつサーブされています。女将は大きなサイズは取れなくなったと嘆いています。

日本でも自らを厳しく律すべき時期に来たのではないでしょうか?
私の個人的な意見ですが、遊魚・専業を問わず魚種ごとにDaily Catch Limit, Minimum Size Limit, Depth Limit, Time Period, の法制化そしてSport Fishingのライセンス制が必要と思います。
これ以外にもアメリカでは魚を保護するため、コマセの禁止、釣り針の本数の規制、並べるロッドの本数など、さらに細かな規制が行われています。
その反面、各地の公共の桟橋はライセンスが必要なく釣りができますし、年間2回ほどライセンスなしで釣りが出来る日を設けて釣り人口を増やす活動も行っています。また

DFGが主催の子供釣り教室が盛大に行われています。
ライセンスで上がったお金は、沖合に人工漁礁を作るために使われたり、研究活動、広報活動等に使われています。
Accurateのアメリカ人の友人に「Osaka Fishing Showの後、日本で釣りに行くけれど、レギュレーションを教えてくれ」と聞かれました。「何もないよ」というと「Are you kidding me?」と一言返されました。

中国もインフラが整ったらマグロの巨大消費国になるでしょう。
そうなったら規制のない日本の意見など誰も聞かないのは当然と思います。

我々もアメリカでできる限りの活動をしていく所存です。




最後は宮原さんの言葉で締めさせていただきます。
「日本人は自主的に資源を守れる国民であり、クロマグロの資源管理を託しても大丈夫と、世界から信頼を得られるようにしないといけない。私は日本人ならできると思っている。」


頑張りましょう!


コメント

非公開コメント

No title

何が言いたいのか分からないではないけど、これを読んでどうしたらいいのかは分からない。

Re: No title

あまりにも誤解を招く記事や報道が多いので、真実を伝えました。誰かが伝えないと、国民はいつまでも知らぬままになってしまいます。
> 何が言いたいのか分からないではないけど、これを読んでどうしたらいいのかは分からない。

No title

この記事を読ませてもらって、色々と知らなかった事を知りました。日本は水産資源の保全について、天然のクロマグロの漁獲規制についてなどの制度の整備をしなけれなならないと思います。私も「クロマグロを絶滅の危機から救う」に署名しています。これからもクロマグロを絶滅から救う事に出来る事をしていく所存です

Re: No title

いつも応援ありがとうございます。変えるのは国民の皆様の大きな声です。お互いに頑張りましょう。
> この記事を読ませてもらって、色々と知らなかった事を知りました。日本は水産資源の保全について、天然のクロマグロの漁獲規制についてなどの制度の整備をしなけれなならないと思います。私も「クロマグロを絶滅の危機から救う」に署名しています。これからもクロマグロを絶滅から救う事に出来る事をしていく所存です

>何が言いたいのか分からないではないけど、これを読んでどうしたらいいのかは分からない。

現実を知れ、という事。
どうしたらいいかわからなくても知っとけ。問題意識を持てという事。

Re: タイトルなし

> >何が言いたいのか分からないではないけど、これを読んでどうしたらいいのかは分からない。
>
> 現実を知れ、という事。
> どうしたらいいかわからなくても知っとけ。問題意識を持てという事。

ご解説ありがとうございます。その通りだと思います。

狩猟

アフリカの人気ライオンを残虐な手法でハンティングしたエリート歯科医師を思い出しました。国内の湖沼河川に外来種を放流するなど、フィッシングまたはハンティングには負の印象を抱きがちです。水産庁の肩を持つわけでは無く、生物多様性と環境保全の観点から再考すべき時が来ていると思いますよ。

Re: 狩猟

俺もハンティング(狩猟)には反対です。
スポーツフィッシングを勘違いして解釈しているのでブログで公開しました。
アメリカでは堤防で釣りをするのも、湖で餌釣りをするのもスポーツフィッシングです。けっして富裕層の遊びではありません。
スポーツを辞書で引くと「楽しむ、遊ぶ」という意味も含まれてます。日本でも日本釣り振興会は「ジャパン・スポーツフィッシング・ファンデーション」略してJSFとなります。
日本の水産業の現状もブログに紹介させていただきました。このままでは衰退するばかりです。資源管理に成功している国から学ぶことも必要だと思います。かつては世界一の水産大国でしたが8位まで後退。1300万トンあった我が国の総水揚げは480万トンまで減り、ピーク時100万人いた漁業者は17万人まで減少しました。世界のほとんどの国で漁業は成長産業ですが、日本は衰退するばかりです。持続可能な漁業の推進。TAC、禁漁期、禁漁区域を設ける。IQ方式の採用。など手はいくつもあると思います。手遅れになる前にやらなければなりません。

> アフリカの人気ライオンを残虐な手法でハンティングしたエリート歯科医師を思い出しました。国内の湖沼河川に外来種を放流するなど、フィッシングまたはハンティングには負の印象を抱きがちです。水産庁の肩を持つわけでは無く、生物多様性と環境保全の観点から再考すべき時が来ていると思いますよ。