2017/07/27

勉強不足の御用記事

カナダのプリンスエドワード島。赤毛のアンで有名な島に、毎年夏になると巨大クロマグロが回遊してくる。そのアベレージサイズは350キロ以上である。
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魚探に映った巨大クロマグロの群れ。日本でも50年以上昔ならこのようだったかもしれない。
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さて、本題に入ろう。

※青文字が記事 赤文字が事実



読売って、もっとましな記者いないのか?

記録が残る2003年以降

これは嘘!ちゃんと調べろ!

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記録は1982年から残っている。その年は19日間で1637トン獲った。しかも平均サイズは121キロ。境港と隠岐の間の狭い海域で1637トンも獲れたのだ。

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海水温も産卵に適した19℃に達しなかったため

これも間違い!19℃では産卵しない!クロマグロの産卵適水温は24℃である。




さらに!

築地では競りが成立せず、連日大量に売れ残った!



6月17日
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6月26日
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「売れ残ったことも調べろ!」


境港は昨年の7月1日は300トン以上も獲ってしまい、大暴落だった。安値は200円、平均単価384円なんてのもあった。これもヨーイドンで獲らせるから起きる問題。今年は、それにようやく気付き、各まき網に個別に割り当てて獲らせた。
こんなことはカナダは1年で気づいて実行している。境港は気づくのが遅い。
10年前に気づくべきだ。

境港クロマグロ平均単価(1キロ)
2008年 1360円
2009年 1260円
2015年 1120円
2016年 1077円
2017年  ?円 



白い札は売れ残り(築地市場)

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まき網で獲ったマグロは生きているうちに処理をしてないので体中に血が残っている。なので市場の床は血だらけになる。

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さらにスーパーでは激安販売。ヤケ、血栓、変色、ひどいもんだった。

クロマグロって

黒いダイヤ

でしたよね?

読売さん。



これはひどい。世界中の魚売り場を見てきたが、こんな汚いのは見たことがない。

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今月初めにスペインに行き、市場を見学。生きているうちに血抜きなどの処理をしたマグロの柵が大量に並んでた。昔はスペインもイタリアもカナダもアメリカも処理をせず、そのまま水揚げしていた。
それでは美味しくないから、このように処理をしなさいと教えたのは日本です。そしてどの国も生きているうちに処理をするようになった。
いま、その日本の市場に血だらけのマグロが並んでいる。教えられた海外の漁業関係者は驚くだろう。
「なんともったいない!」と。



スペインのバルバテの市場で。

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ちなみに地中海でも産卵期のまき網はやるけど、そのまま水揚げしないで畜養に移し、5か月から8か月餌を与えて、太らせてから出荷する。産卵後は40パーセントも痩せるそうだ。太らせることにより、価格は3倍以上に跳ね上がる。またまき網で巻いたあと畜養の生け簀へ移動中に網の中で産卵する。水揚げして殺してしまえば産卵はできないが、生かしておけば産卵する。
それと東大西洋クロマグロの親魚資源量は65万トン。そんなにいても漁獲枠は2万トン以下です。西大西洋の親魚資源量は約5万トン。それに対して漁獲枠は2,000トンです。そして西側は産卵場所(メキシコ湾)は禁漁です。

太平洋クロマグロの親魚資源量はたったの1.7万トン。それなのに漁獲枠は1万トン以上です(日本は約9,000トン)。日本は漁獲の7割が一番不味い産卵期に集中している。

そんな愚かな日本のマグロ漁を、あたかも資源管理に成功したように見せかける記事。

これも世界を知らないガラパゴス記事。

水産庁(天下り先を含む)からの依頼記事なら、これもヤラセだ。

そして我が国の水産業は昨年とうとう統計開始以来最悪にまで落ち込んだ。

ちなみにスペイン最大のまき網会社は1600トンの枠があるが、今年はたったの1週間で枠に達したそうだ。しかも平均サイスは133キロだった。これなら資源管理に成功したという記事にしても誰も文句は言わない。



PS.スペイン最大の畜養会社の話「今はアメリカが一番のお客さんです。そして新たに中国に売り込みをかけてます」

愚かなことを続けていると、質の良いクロマグロを日本人は食べられなくなるかもしれません。

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