巨大ヒラマサ49.5キロ!

ここ3週間ほど外房がとんでもないことになっている。11日の22.1キロ(ルアーはドラドスライダー)に始まり、20キロオーバーが続々とキャッチされた。その中の25キロオーバーをピックアップすると
山正丸
15日25.1キロ(BC-γ)三輪様
20日26.2キロ(BC-γ)奥津様
21日28.9キロ(BC-γ)岩倉様
24日49.5キロ(自作プラグ・たいやきペンシル)谷脇様
新勝丸
29日25.4キロ(ダイブベイト)野津様
25キロオーバーとなると玄界灘でもめったに釣れないサイズである。それが半月で5本もキャッチされた。ご存知のとおり外房は水深が浅く、根ずれのリスクが高い。難易度は超Aクラスである。以上のヒラマサがヒットしているのは12~20メートルの浅い根周りである。おそらくこの倍以上はヒットしているだろう。一方的にやられたり、ロッドをへし折られたり、なすすべもなく敗北している数はかなりである。中には30分ファイトして根ずれとか、そして31日はドラグ7キロで2時間半もファイトして上がらなかった魚がいた。ヒラマサならとんでもないサイズだろう。
俺が知っている日本国内の最大は7年位前に御蔵島で餌釣りで釣れた38キロである。
俺自身ニュージーランドに8年前から毎年2~3回行っているが、25キロオーバーはニュージーランドでも少ない。A級ポイントと言われるランフリーやスリーキングでも30匹に1匹くらいである。そして30キロオーバーは100匹に1匹くらい。さらに40キロオーバーは1000匹に1匹も釣れないだろう。40キロオーバーは俺自身過去に実物は1匹(昨年12月)しか見たことが無い。それが49.5キロとなるとニュージーランドではもちろん、世界中探しても10年以上釣れてないだろう。まさに世界で10年に1匹出るか出ないかの巨大ヒラマサなのである。
※世界記録は1987年にニュージーランドで釣れた52キロ。22年も前の記録である。日本のヒラマサとは学名上も見た目も違う種類。
それが日本で、しかも大都市東京から車で1時間で行けるところで釣れたのだ。日本という国はもともと魚が多い国である。暖流と還流が日本を取り巻くように流れ、水温、地形など、魚にとって最適な自然環境なのである。それだけに日本人は遠い昔から魚を好んで食べた。それが乱獲を生み、ほとんどの魚は90パーセント以上減少した。それでもいまだにGT、カンパチ、ヒラマサなどの世界記録サイズが釣れる国なのである。
25キロオーバー連発しているだけでもビックリする毎日だったが、24日に谷脇さんが釣った49.5キロには目の玉が飛び出すくらい驚いた。20日から29日までニカラグア遠征で、インターネットが接続できたのは27日だった。そこで掲示板の書き込みを見て遠い海外でみんなで大声を出して驚いていた。
カンパチなら80キロ以上、クロマグロなら500キロ以上と同等の価値があるだろう。永井誠一が「そんなの2000年は更新できんわ」と言っていた。多くのアングラーに夢を与えてくれた外房の海と山正丸船長と谷脇さんに心から感謝しています。
谷脇さんは誰もが知っている外房の常連。多くの大会で優勝を含め、常に上位に絡んでくる外房屈指のアングラーでもある。





これがたいやきペンシル。俺も昨年いただいて大切にしています(使えって)

動画は同船していた新井さんが撮ってくれたものです。谷脇さんと新井さんから了解を得てアップしてあります。
巨大ヒラマサとのファイト動画
アングラー:谷脇 正一さん
釣行日:2009年10月24日
魚種:ヒラマサ
重量:49.5キロ
全長:170センチ
又長:157センチ
胴回り:92センチ
ロッド:Ripplefisher Aquila76
リール:08ステラ10000XG
ライン:よつあみウルトラジグマンX8 4号
リーダー:フィッシャーマンスーパーステルス 80lb
ルアー:自作プラグ(たいやきペンシル)
場所:千葉県外房
船:大原港・山正丸
この歴史に残る巨大ヒラマサは剥製となって来年3月6、7日に開催されるS.F.P.C主催のスポーツフィッシングフェスティバルin東京の会場に展示される予定です。興味のある方は是非ご来場してください。
場所:東京都立産業貿易センター浜松町館(浜松町駅から徒歩5分)
http://www.sanbo.metro.tokyo.jp/
PS.昨日は22日に外房で20キロオーバーのヒラマサをリリースした本村さんと会いました。「1人でも多くの人に楽しんでもらいたい」と感謝と願いを込めてリリースしたそうです。ニュージーランドで俺はタグが付いたヒラマサを何匹も釣っています。リリース後の生存率が非常に高い魚です。(マグロも生存率は高いです)。本村さんの行為は素晴らしいことなのであえてここで報告しました。

