ヒラマサキャスティング@ホワイトアイランド

2008年12月に目覚めの一投で45キロのヒラマサをキャッチ。その2週間後にもQ太郎が35キロ、ダン吉と俺が30キロをキャスティングでキャッチして注目の的となったニュージーランドのホワイトアイランド。今年も正月から知り合いが入り、大型ヒラマサの連続ヒットという報告が飛び込んできた。しかし大型はすべて根ずれでライングレクしたそうだ。
そんな激戦の続くホワイトアイランドに1月18日から行ってきた。同行は外房のYせんちょうさん。そして外房の達人N仕入れ班長。さらに釣り大好きなソップお母さんも加わった。現地ではプー夫妻と変態ビルダーが2日前から釣り始めている。プー夫妻と変態ビルダーは18日はタウランガのマークの船(エクストリーム号)に乗った。俺が2週間前に乗った船である。そのときはオークランド在住のアッちゃんたち3人と乗ったが数こそそこそこ釣れたが最大は13キロ止まりだった。マークは俺のお店にも来たことがあり、スリーキングに2回ジギングで同行している。釣りが大好きで2年前から釣り船を始めた。いまではタウランガで人気ナンバーワンの釣り船である。1日だけの乗船だったが30キロを筆頭に20キロオーバーのヒラマサ数匹を含む、かなりの数が釣れたそうだ。このことはすぐにマークからもメールが届いた。小西さんは素晴らしいアングラーと誉めていた。そして「ガンマが欲しいので売ってくれ」と(笑)。
翌日はファカタネのギャンブラーに乗ったそうだ。俺がホワイトアイランドに行くときにいつも使っている船である。船足が速く1時間くらいでホワイトアイランドに行ける。ちょっと船代が高いけど、ポイントでの釣り時間は長く取れる。19日に変態ビルダーたちはここでとんでもないヒラマサと出くわしたそうだ。なんとPE12号で挑んだのだが、ベテランの船長でさえ見たことも無い巨大ヒラマサがヒットして根ずれでラインブレイクしたそうだ。全長は170センチ以上あったらしい。確実に50キロを超えているだろう。タウランガのマークの話ではニュージーランドでは70キロのヒラマサも過去に上がっているそうだ。
19日の夕方にギャンブラー邸で我々は先発組と合流した。明日はギャンブラーとシルバードの2艇で巨大ヒラマサの潜むホワイトアイランドに挑む。そんなビルダーの話を聞いてPE8号に不安を感じ始めたYせんちょうとN仕入れ班長だった。

ホワイトアイランドは大きく分けて3つのポイントがある。そのうち二つは超A級の難易度である。大型がよくヒットするのだが、ほとんど根ずれで一瞬のうちにやられてしまう。俺が昨年45キロを釣ったポイントもこの難所の二つのうちの一つで水深が7~10メートルと浅い。もう一つは島の南側にある離れ岩の周辺だが、ここは比較的難しくない。昨年も我々は30キロオーバーを3匹キャッチしている。狙い方はGTにそっくり。岩の周囲、もしくは沈み根周りである。ヒットするとヒラマサは根に一気に走る。そして海底に体を擦りつけるように走るのだ。ふっとバレた後にフックに海草が刺さって上がってくることもある。
岩回りはベイトも多く、あちこちでナブラが沸いている。ほとんどはブルーマオマオという魚でイズスミに似た魚である。それとシマアジ、カウアイの群れもある。サイズは25センチくらいから大きくて50センチくらいである。これらは表層のエビ類を食べているらしい。そしてもちろんヒラマサの餌である。ヒラマサはこれら表層に群れている魚の他にベラなどの根魚も食べている。他にサバ(日本のサバと若干違う)、サワラの仲間などなど。非常に獰猛で動いているものなら何でも食べるようだ。

20日は若干波が高かったが、ギャンブラー艇はジギングとキャスティングで15キロ前後を数匹と10キロ未満はたくさん釣れた。本格的なジギング初挑戦のソップお母さんもたくさん釣って大喜びだった。お手ごろサイズが多く、初心者向けの釣り初日だった。N仕入れ班長が食べごろサイズのシマアジをジギングでキャッチ。これとお母さんが釣ったヒラマサが夕食のおかずとなった。ビルダーが乗ったシルバード艇はキャスティングオンリーで25キロを筆頭に10~20キロのヒラマサを数匹キャッチしていた。10キロ未満の小型が釣れ続く中で一瞬だが大型の活性が上がるときがあるらしい。






ビルダーKさんのファイト




21日は悪天候で中止。近くの釣具屋に行ったり、お土産を買ったりして時間を過ごした。ディナーは二人の女性(ソップお母さんとプー妻)が誕生日直前ということなので合同誕生パーティをした。

ギャンブラーの船長から誕生祝にロブスターをいただいた。

ソップお母さんの手料理はとても美味しくて大好評でした。息子のソップよりはるかに役に立ってます(笑)
22日は快晴で海も穏やか。ビルダーたちはお休みでギャンブラー艇のみでホワイトアイランドに行った。島の南側でナブラ打ちで小型ヒラマサが入れ食い。そんな中で岩と岩の間に投げたYせんちょうのガンマ105にヒット。サラシの中から出てきたヒラマサだった。岩がときおり波間から姿を見せるような浅いところでのヒットだったが、船長の絶妙なフォローとYせんちょうの渾身のパワーファイトで難所を脱出。深いところまで持ち込んでキャッチした。ロッドはMCのSM868(プロト)だったがまだまだ余裕を感じるパワーだった。1日1人1匹のレギュレーションなので持ち帰り陸上で正式計量。全長136センチ、25.2キロだった。



帰ってベランダから街を見下ろすとヘリコプターが

こっちをしっかり見張ってます(^^;

近くの刑務所から囚人が5人も脱走したそうだ(^^;;;
そして近くに潜んでいるらしい(^^;;;;;
翌日、全員が捕まりましたが、この日の夜はけっこう怖かったです。
23日もギャンブラー艇でホワイトアイランドへ向かった。ビルダーたちはタウランガに行って午後からエクストリームで出船したが、波が高くて沖に出られず湾内での釣りとなった。我々は昨日と同じ南側の離れ岩を中心にキャスティングとジギングをやった。まずYせんちょうがガンマ160でヒラマサ23キロをキャッチ。その後N仕入れ班長がダイブベイトで5キロくらいのシマアジをキャッチ。小型をかなり釣って終了直前にN仕入れ班長が陸上実測25.4キロ、全長133センチのヒラマサをガンマ105でキャッチした。やはり浅いところでヒットしたので渾身のパワーファイトだった。PE8号でスプールを抑えて止めてのパワーファイト。ヒット直後の1分間、MCのSM806はグリップから曲がりっぱなしだった。





結果3日間の釣りでまずまずの釣果だった。プー夫の話では正月に比べてかなり活性が低かったらしい。そんな中で数少ないチャンスを確実にキャッチした二人の外房達人はさすがである。
PS.俺は正月のランフリーバンクスでは4日間でジグ2回落として2匹キャッチ。今回は撮影係(ほとんど寝てたけど)で釣りはほとんどしてません。皆さんに釣っていただくことが俺の一番の喜びです(^^)
でもそろそろ釣りたい・・・
ニュージーランドのキャスティングヒラマサは今後開拓も進んでますます面白くなると思います。
お勧めの船
エンチャンター http://www.fishntrips.co.nz/
ギャンブラー http://www.charterfish.co.nz/
エクストリーム http://www.extremesportfishing.co.nz/
オークランドでお勧めの釣具屋
YEEHAA
YEEHAAの動画
YEEHAAには日本人スタッフ(佐藤さん)もいます。品揃えも豊富で超お勧めのショップです。
変態ビルダーの渾身ファイト