イカナゴパターンに大苦戦のケープコッド

昨年9月はケープコッドの湾内かなり奥に入ったところで30キロから50キロくらいのマグロが沸きに沸いていた。しかし小さな魚を食べていてヒットは難しく2日間で40キロと30キロの2キャッチ(キープは1匹)のみ。小さなルアーを持ち込めばと反省しきり。今年の6月は昨年のポイントより若干南側(沖側)。1日目は30~100キロクラスのナブラが船の周りで何箇所も沸いていた。3ヒットで1キャッチ、64キロだった。2日目はそこよりも30キロくらい北側で80~150キロのナブラに何度も遭遇して86キロをキャッチ。とにかくナブラは半端な数ではなかった。ナブラが凄いのにキャッチ数が少ないのは俺は1日1匹釣ったらやめてしまうからである。またレギュレーションが厳しく船中1匹、もしくは2匹しかキープできない(その年、季節によってレギュレーションは変わる。また州によって違う)。
ケープコッドはメーン湾の入り口南側にある。メーン湾は幅が500キロ以上、奥行きが200キロ以上もある大きな湾である。その中でマグロは季節(釣れるのは5月から11月の間)、餌などで居場所を変えている。ボートはトレーラーで移動してそのとき一番釣れそうなポイントの近くで降ろす。ボートを降ろすことができるマリーナはあちこちにある。しかしマグロは移動してしまうので、読みが外れることのほうが多い。そのため洋上で探すことになる。とにかく広い湾なので速いボートでなければならない。トレーラーで移動できる大きさは限度がある。そして30ノット以上のスピードが要求される。そんなことで全長25フィート前後で150馬力の船外機2基が標準となっている。
マッカレル(サバの仲間)、へリング(ニシン)、サンドイール(イカナゴ)、WEHITING(キスの仲間)、ブルーフィッシュなどがこの海域でのマグロの餌となる。6月に来たときはマッカレルだった。この魚は泳ぎが速いのでマグロも猛スピードで突進してくる。そのため凄い水しぶきのナブラとなる。ところが今回はサンドイールがベイトだった。この魚は夜間は海底、日中は中層でゆっくりと泳いでいる。そのためマグロもゆっくりと泳ぎ、水面にナブラが立つことはまずない。アラスカのハリバットやキングサーモンもこれが大好物であり、主にジギングで狙う。ジグヘッドにワームでもよい。とにかくマグロがイカナゴを食べているときはトップではまず釣れないとキャプテンもサミも言っていた。
そのポイントにはクジラもたくさん見えた。やはりサンドイールを食べているようで、数頭で円を描いて泳ぎ、サンドイールを追い詰めて捕食しているようだった。海鳥は空中から猛スピードで落下して水中深くまで潜って捕食していた。
国内のマグロはとにかく難しい。しかしケープコッドも今回は難しかった。
ニューヨークに到着した初日は市内のタイレストランで地元アングラーと宴会

1日目と2日目は悪天候で中止となった
今回使ったレンタカー。1日約200ドル。

まだ薄暗い早朝マリーナでボートを降ろす

3人が限界のスペース

とにかくボートは速い

ドーン艇とエリック艇の2艇をチャーターした
釣り初日はオオサンショウウオの1ヒット1ラインブレイクで終了
釣り2日目
ドーン艇では滅多にないナブラに遭遇してトリプルヒット

サミは55キロ

ルアーは猛闘犬丸プロト。サミはさらに30キロもキャッチ(リリース)
ビルダーもワンチャンスを

ビルダーは35キロ

ルアーはブルーフィッシュ60
び~るだ~さんも酔っ払いながらもちゃんとフッキング

び~るだ~さんは40キロ

ルアーはガンマ
なんとドーン艇は全員キャッチである
この時期のレギュレーションは
43インチ以下は1匹までキープOK
43~59インチは1匹までキープOK
59~73インチはすべてリリース
73インチ以上はコマーシャルのライセンスを持っている船長なら3匹までキープOK
※長さは尾叉長、1インチは2.54センチ
マグロの胃袋にはイカナゴがビッシリ!

エリック艇はチャンスも無く終了
釣り3日目はベタ凪だったが、活性はさらに低かった
鳥もほとんど見えないので、ジギングを開始
ブルーフィッシュが入れ食い!

サイズは3~5キロ
ビルダーもキャッチ!

そのあと俺はパンドラでもキャッチ

さらに置き竿でもヒットしてキャッチ!(爆)

終了してニューヨークに戻り、いつもの寿司屋(MIKADO)で宴会

これはび~るだ~さんが釣ったマグロ

いわゆるボストン沖のマグロです
俺はこのあと後半組とノースカロライナへ。び~るだ~さんとQ太郎は帰国。ビルダーとオオサンショウウオはプー夫婦と再びケープコッドへ
以下はケープコッドへ行ったビルダー一行の釣果です。イカナゴパターンが続き、かなり難しかったけど3匹キャッチでした。
カーペンターテスターのプー父ちゃんのファイト

40キロくらいです

ルアーはガンマ75
オオサンショウウオのファイト

45キロくらいです

ルアーはガンマ75
ビルダーのファイト

60キロくらいです

ルアーはガンマ120
データ
クロマグロ 60kg (キャプテン・ドンさん推定)
ロッド テストロッド 8フィート バットパワー35lb
リール ステラ18000HG
ライン PE6
ルアー ガンマ120
ファイトタイム 5分20秒
ビルダーからのメール(一部を抜粋)
「ロッドのアクション特性が功を奏したのか60kgでしたが、非常に楽に短いファイトタイムでキャッチすることが出来ました。今までにない、新しい考え方のロッドとして良い感じで進んでいます。色々実験を行い、夢のような大きなマグロを少ない負担で釣り上げられるロッドを目指します。」
ビルダーが1本のロッド、1種類のルアーに賭ける情熱は凄いです。その姿勢が良いロッド、良いルアーとなって生まれてきます。
ちなみに餌ではこんなのが釣れてました。

船かなり傾いてますね(笑)
後日聞きましたが400キロオーバーだったそうです。
ノースカロライナのジギングへ続く